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記憶の恐ろしさ [日記]

自分の記憶を疑った[あせあせ(飛び散る汗)]

職場でギターを弾こうとして腕時計を外した時に気がついた。

あれ?いつも左手に巻いている念珠が無い!

腕時計は太陽電池で電波時計なので大きくて重いのでギターを弾くときなどは外すが、外出先で念珠を外すことは無い。

無いという事は、念珠のひもが切れた以外に考えられない。

それでも何処かで外したんじゃないか?と、外した記憶は無いものの、ひょっとしたら見つかるかもしれないと探してみたが何処にもない。

では、いつまで念珠があるのを確認したか?と記憶を遡ってみた。

体感では「つい先ほど見た」という記憶が確かにある。

その念珠は大好きな興福寺関係。

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興福寺の阿修羅像が上野のトーハクに来た「阿修羅展」の時に、物販コーナーで買った水晶の記念念珠。

職場で無くなった事を話すと、俺以上にIさんが親身になって探してくれたが…見つからなかった。


そして、ここまで探しても見つからないという事は「実は家を出るときからはめていなかったんじゃないか?」と思い始めた。

俺は記憶力に自信があるんだけど…自分の記憶に疑いを持ち始めた…ここまで大まじめに自分の記憶と戦ったのは初めて。

刑事がえん罪で逮捕した無実の容疑者に、取調室で疑いの脅迫を繰り返すと、犯行を犯していないはずの容疑者が「犯していない犯行を犯した」ように感じ始めるというのがあるが、俺も自分の記憶に自身が持てなくなってきた。

結論は、自宅に戻って確認したところ、念珠は部屋にあった。

つまり、俺が職場で感じた「先ほどまで腕に巻かれているのを見た」という「鮮明な記憶」は、俺の脳が作っていたバーチャルな記憶と言うことになり、少し怖くなった。

記憶とは、これほど曖昧なモノだったのか!と驚いた。

惚けてきたのかもしれないのだ。