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2017 MOTO-GP 第17戦 マレーシア [モータースポーツ]

ペドロサPP[モータースポーツ]

決勝前に雨が降り出す中でスタート。

トップのザルコをロレンソが追い、マルケスが3位、その後ろにドヴィツィオーゾという展開…ヤマハの2台は国際映像では見えない。

マルケスはドヴィツィオーゾの前にいるかぎり何位でも良いが、ドヴィツィオーゾは1つでも前でゴールするしかなく、激しく攻める。

ロレンソがトップに出てドゥカティ初優勝を狙うが、ドヴィツィオーゾも2位に出る。

この時点でマルケスが4位なので、ドヴィツィオーゾは優勝出来ないとマルケスのチャンピオンが決まってしまう。

そして、トップを走っていたロレンソに、ドゥカティ幹部達が「ドヴィツィオーゾ選手を前に出すよう指示するためのメッセージコード」という「Mappa 8」というサインがダッシュボードに出て、その後ロレンソは最終コーナーで膨らみ、ドヴィツィオーゾを先行させた。

マルケスが4位のまま、ドヴィツィオーゾが優勝、ドゥカティの見事な1.2フィニッシュだったが、実質はロレンソのドゥカティ初優勝だったと思う。

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ドヴィツィオーゾとマルケスとのポイント差が21ポイントとなった事で、チャンピオン争いは首の皮一枚で最終戦に持ち越しになったが、マルケスは何位になろうがドヴィツィオーゾの真後ろでゴールすればチャンピオンが転がり込むのは変わらない。

俺は今回マルケスがチャンピオンを決めて、最終戦は「箱庭」ヴァレンシアを得意とするロレンソとペドロサの戦いが見たかった。

今回は、予選から無理をしない安全走行の会計士マルケスがポイント計算をして無理をしなかった事もあるが、ホンダのパフォーマンスも思ったより良くなかった。

しかし万全でないレースでも、マルケスは前戦のドヴィツィオーゾの様に13位には沈まない。

ライダーの力量の差もあるが、大まかにはこの差がホンダとドゥカティの現実なんだと思う。

ただ、今回の悪コンディションの中での走りを見て、マシンパワーの化け物みたいなドゥカティに、ヤマハ風のマイルドテイストをロレンソが持ち込んでいる事は確か。

来期のドゥカティは手強くなりそうなのだ。