遠藤賢司さん死去

不滅の男逝く

遠藤賢司さんがお亡くなりになられた…ご冥福をお祈りします。




俺が遠藤賢司を最初に知ったのは、WOWOWで放送された「中津川フォークジャンボリー」の記録フイルムみたいなので「夜汽車のブルース」をソロで歌っていた。

形式的にはフォークのソロ弾き語りなんだけど、その激しさは生半可なロックバンドよりエネルギーに満ちていた。

激しい演奏は突き抜けて凄かったが、俺には気になる謎の人だった。

とにかくエネルギーの放ち方がミュージシャン的ニュアンスで無く、爆発力が岡本太郎の様な芸術系の色合いに感じた。

時には名曲「カレーライス」の様な心に染みる純粋フォークで、時には子供バンドのベースさん達とハードロック的な攻撃さを全面に出したり、ジャンルという枠では納まらない独特の個性だった…「遠藤賢司」という唯一無比のジャンルだったと思う。

楽器を弾くというよりは、表現するためのツールとして使っている感じで、あくまでも主役は自分の身体で、体力との戦いだったと思う。

何事も一心不乱に打ち込むことがキモイと、スマホ片手に根拠無く見下げる今の日本の若者達には、理解不能な領域に生きていたと思う。

遠藤賢司は遠藤賢司という激しく熱い芸術エネルギーの固まりだったのだ。