ピックアップの枯れ

ギター修理

何年ぶりだろうか…ネットを徘徊して、つまり多くの人の意見を拝見して自分の考えをアジャストする様な内容に遭遇した。

ネットの中では色んな人が色んな事に体験談や持論を書いてくれている…それは楽器屋とか機材メーカーとかのマーケティング記事で無いリアルな感想なので、凄く参考になる。

そんな多くの人の言葉を見聞きている内に、俺の中に知識も増えた事もあって音の嗜好が変わってきた。

最近注目しているのがGibsonスケールのギター…ロングスケールのStratocasterより短いので弾きやすい。

まだ高校生の頃、楽器屋で店員のお兄さんがグレコのレスポールモデルを弾かせてくれた…DIMARZIOのSuperDistortion搭載のギターで、かなりゴキゲンな音で、一発でそのギターが欲しくなった。

でも買わなかった理由は、レスポールはジミー・ペイジの様にストラップを目一杯伸ばして低い位置で弾かないとダメなんだけど、俺は下げて弾く事が出来なかった。

そんな時、ジューダス・プリーストのグレン・ティプトンがGibsonのSGを目一杯高い位置で弾いているのを見て「SGなら上げても良いんだ」と思って、SGというギターに興味を持った。

調べてみると、SGというギターはレスポールとは違ってボディーが薄くて気むずかしいギターだと判った。

レスポールを持って良い音が出るのは当たり前だけど、SGで凄い音を出すのは挑戦しがいのある事だと思った。

そこから試行錯誤を延々と繰り返し、色んなバンドのリハーサルに持ち込んで鳴らしてみたが…やはり思ったサウンドは得られず、次第に弾かなくなった。

最近の俺の嗜好ではどうなんだろうか？と思って、超久しぶりにケースから出してみた。

ネック側のピックアップが外されていて、ブリッジ側に懐かしいBill Lawrence L-90が乗っていた。





錆ていたりで貫禄なんだけど、メタルギター御用達なザクザクした音は健在。

ただ、 L-90の磁力が落ちてきたのか…今のアンプの設定が合っているのか、暴れないで落ち着いている。

１弦が切れていたけど、とりあえず今気に入っているプリアンプに差し込んで弾いてみると…悪くない！

SGってこんなに弾きやすかったか？って驚く。

フロントにピックアップをマウントさせて使える状態に戻したくなった。

これは早急に部品を取り寄せるのだ。