山中慎介 VS ルイス・ネリ [ボクシング]
WBC世界バンタム級タイトルマッチ
試合結果は…具志堅さんの13度防衛記録に後1つに迫った山中の、まさかの4RTKO負け。
相手のネリはメキシカンのハードパンチャーで、ランキング1位の無敗の指名挑戦者、試合開始直後は少し硬かったが2R以降は果敢に踏み込んできた。
対する山中は「神の左を」決める為に距離を取りたいが、右ジャブが少なく簡単にネリが入ってくる、ガードも低い。
ネリは連打が速く、フックを振り回してくるが、山中がネリの横からの大振りパンチに反応できていない感じで、ダメージ云々以前に見栄えが悪い。
山中のパンチも炸裂しており、解説の具志堅さんが「ネリの打たれ強さ」をコメントしていた。
試合はまだどちらも決定的な流れを作れない中で、3Rを終えた。
さて問題の4R、開始直後にリング中央でネリのストレートを浴びた山中の膝がガクッと折れた…反応できずに不用意に貰ってしまった感じで、効いてしまった。
その後、セコンドのタオル投入で試合ストップになるまでネリがラッシュする展開になる…見方によっては一方的なネリの攻勢だった。
しかし、ネリの豪快に振り回すパンチは、見た目は派手で凄いがナックルの握りが悪いオープンブローで、見た目よりダメージは少なかったと思う…試合終了後の山中の顔面も試合前の様に綺麗だった。
4R、ネリが集中打で攻めてきたとき、中山は撃ち合いに応じず足を使って距離を取るべきだったが、逆転の一発を狙うために足を止めてしまったんだと思う…俺には1発を入れようと狙ってた様に見えた。
しかし、試合は大和トレーナーのタオル投入で終了となる。
俺も、帝拳の本田会長や浜田さんが怒る様な、余りにも「早すぎるタオル投入」だったと思う。
これをどう判断するか?だけど「どこまでが安全か」という線引きが難しいところで…頭部を殴り合って失神させる事と、選手の健康面での安全という相反する事を行なっているのがボクシングで、ボクシングトレーナー達の意識は拳闘の時代からスポーツの時代に変わったんだと思うが、国内の試合は判らないが、世界戦はまだまだ違うと思う。
レフリーですらスタンディングダウンや、ストップをかける素振りをしていなかった…昔、リチャード・スティールレフリーが早すぎるストップで話題になったけど、今回の様なチャンピオン側からのストップ要請は、まだダウンもしていない段階である事を考えれば非常に珍しいケース。
思うに、山中は内山選手のように一度自分からダウンして一息いれて、相手の猪突を中断させて流れを変えても良かったかもしれないが、2R以降は相手のリズムに付き合ってしまった感がある…特に足を生かした出入りのボクシングが出来なかった事が悔やまれる。
試合後の山中の綺麗な顔を見ると、後半逆転は充分あったと思った…幾らネリが若くても、あの大振りパンチを最後まで扇風機の様に振り回せたとは思えない。
言えるのはネリはコンビネーションを組み立てて集中打を浴びせなければならないが、山中は12Rまでに1発決めるだけで良いと言うこと。
さて、問題は山中が納得できる終わり方だったか?だと思う。
山中がダウンして10カウント数えられたとか、レフリーがストップをかけたのならまだしも、12連続防衛中のチャンピオンがセコンドにタオルを投げ入れられる程の状況では無かったと思う。
ただ気になる事が1つだけある…試合翌日の会見で「今回勝ったら引退するつもりだった」と山中がコメントした事で、本来なら指命挑戦者を退けて、いよいよ楽なランキング下位ボクサー相手に具志堅さんの記録を追い抜く大チャンスのはずなのに。
これは試合前に陥った極度のスランプと関係があるのかも…スランプ時はパンチに反応できなかったらしく、それが「極度の疲労」が原因で無い事を大和トレーナーが知っていたとすれば、今回の早期のタオル投入は正解だったと思う。
ひょっとすると、ダイナマイト内山選手のように反射神経の鈍りがあったのかもしれない。
なにはともあれ、これで連続防衛記録は具志堅がV13、山中V12、内山V11、長谷川V10となった。
やはり具志堅さんの記録は奇跡的なのだ。
試合結果は…具志堅さんの13度防衛記録に後1つに迫った山中の、まさかの4RTKO負け。
相手のネリはメキシカンのハードパンチャーで、ランキング1位の無敗の指名挑戦者、試合開始直後は少し硬かったが2R以降は果敢に踏み込んできた。
対する山中は「神の左を」決める為に距離を取りたいが、右ジャブが少なく簡単にネリが入ってくる、ガードも低い。
ネリは連打が速く、フックを振り回してくるが、山中がネリの横からの大振りパンチに反応できていない感じで、ダメージ云々以前に見栄えが悪い。
山中のパンチも炸裂しており、解説の具志堅さんが「ネリの打たれ強さ」をコメントしていた。
試合はまだどちらも決定的な流れを作れない中で、3Rを終えた。
さて問題の4R、開始直後にリング中央でネリのストレートを浴びた山中の膝がガクッと折れた…反応できずに不用意に貰ってしまった感じで、効いてしまった。
その後、セコンドのタオル投入で試合ストップになるまでネリがラッシュする展開になる…見方によっては一方的なネリの攻勢だった。
しかし、ネリの豪快に振り回すパンチは、見た目は派手で凄いがナックルの握りが悪いオープンブローで、見た目よりダメージは少なかったと思う…試合終了後の山中の顔面も試合前の様に綺麗だった。
4R、ネリが集中打で攻めてきたとき、中山は撃ち合いに応じず足を使って距離を取るべきだったが、逆転の一発を狙うために足を止めてしまったんだと思う…俺には1発を入れようと狙ってた様に見えた。
しかし、試合は大和トレーナーのタオル投入で終了となる。
俺も、帝拳の本田会長や浜田さんが怒る様な、余りにも「早すぎるタオル投入」だったと思う。
これをどう判断するか?だけど「どこまでが安全か」という線引きが難しいところで…頭部を殴り合って失神させる事と、選手の健康面での安全という相反する事を行なっているのがボクシングで、ボクシングトレーナー達の意識は拳闘の時代からスポーツの時代に変わったんだと思うが、国内の試合は判らないが、世界戦はまだまだ違うと思う。
レフリーですらスタンディングダウンや、ストップをかける素振りをしていなかった…昔、リチャード・スティールレフリーが早すぎるストップで話題になったけど、今回の様なチャンピオン側からのストップ要請は、まだダウンもしていない段階である事を考えれば非常に珍しいケース。
思うに、山中は内山選手のように一度自分からダウンして一息いれて、相手の猪突を中断させて流れを変えても良かったかもしれないが、2R以降は相手のリズムに付き合ってしまった感がある…特に足を生かした出入りのボクシングが出来なかった事が悔やまれる。
試合後の山中の綺麗な顔を見ると、後半逆転は充分あったと思った…幾らネリが若くても、あの大振りパンチを最後まで扇風機の様に振り回せたとは思えない。
言えるのはネリはコンビネーションを組み立てて集中打を浴びせなければならないが、山中は12Rまでに1発決めるだけで良いと言うこと。
さて、問題は山中が納得できる終わり方だったか?だと思う。
山中がダウンして10カウント数えられたとか、レフリーがストップをかけたのならまだしも、12連続防衛中のチャンピオンがセコンドにタオルを投げ入れられる程の状況では無かったと思う。
ただ気になる事が1つだけある…試合翌日の会見で「今回勝ったら引退するつもりだった」と山中がコメントした事で、本来なら指命挑戦者を退けて、いよいよ楽なランキング下位ボクサー相手に具志堅さんの記録を追い抜く大チャンスのはずなのに。
これは試合前に陥った極度のスランプと関係があるのかも…スランプ時はパンチに反応できなかったらしく、それが「極度の疲労」が原因で無い事を大和トレーナーが知っていたとすれば、今回の早期のタオル投入は正解だったと思う。
ひょっとすると、ダイナマイト内山選手のように反射神経の鈍りがあったのかもしれない。
なにはともあれ、これで連続防衛記録は具志堅がV13、山中V12、内山V11、長谷川V10となった。
やはり具志堅さんの記録は奇跡的なのだ。
2017-08-16 23:00