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中禅寺湖 [旅行記]

日本百景[カメラ]

宇都宮からレンタカーを借りて中禅寺湖を目指した。

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有料道路を乗り継ぎ、いろは坂を抜けると満々と水を湛えた中禅寺湖の雄大な姿が見えてくる。

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中禅寺湖は、中学2年の時に修学旅行で行って以来だった。

当時の事は…夜に宿泊先のホテルを抜け出して外に出たのは良いけど、何も無くて真っ暗だったので引き返した事を覚えている。


およそ2万年前に男体山の噴火による溶岩で渓谷がせき止められで出来た中禅寺湖は、日本の湖沼では25番目の面積で、日本一標高の高い場所にある湖。

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日光山を開いたとされる勝道上人が782年、男体山の登頂時に発見したとされる湖で、綺麗な湖は日本百景に選定されている。

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中禅寺湖は、もともと魚は生息していなかったが世界遺産の長崎のグラバー邸で有名な、武器商人トーマス・ブレーク・グラバーが明治三十五年五月二日にアメリカのコロラド州から輸入したブルックトラウトを放流したのが最初で、現在は24種の魚種が生息しているそうだ。

戦場ヶ原手前の湖畔にある、昭和20年代の水辺のリゾート施設を復元した「ボートハウス」には中禅寺湖に生息する魚の標本が並んでいた。

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どれも見事に丸々と太った巨大魚だったので、中禅寺湖は魚の餌になる生物の宝庫なんだと思った。

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海や湖が豊になるための条件は、上流の森が豊かなことだと聞いたことがあるが、中禅寺湖の周囲の山々を見渡して、その通りだと思った。

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中禅寺湖では日本で唯一レイクトラウトが繁殖しており、スポーツフィッシングが盛んだが、福島第一原発事故による放射性物質の拡散の影響が大きく、ワカサギを除く全魚種の持ち帰りが禁止されている。

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見た目は凄く美しい湖だが、水面下は放射能に蝕まれているのは…どこぞの国の首相がのたまう「美しい日本」を象徴している気がしたのだ。