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京都 大原・三千院 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

寺社・仏閣探訪ツアー2017 Vol.05[カメラ]

今回の見仏旅行「車で移動編」の、円成寺に続く第2弾も「普段行けない寺」を廻ろうと考えて、東京から電車やバスをを乗り継ぐのが大変そうな京都の大原・三千院に向かうことにした。

三千院もずっと行きたくて行けない憧れの寺だった。

三千院は人気があるらしく、テレビ番組「百寺巡礼」で訪れた五木寛之さんも「東大寺並みに参拝客が多い」と驚いておられたが、実際に参拝された方のブログを拝見すると、行きより帰りが大変みたいでバス停が長蛇の列になり、満員で乗れなくて何本か見送るときもあるそうだ。

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関東から限られた時間内での見仏巡りだと、バスを待ったり移動に時間が取られるのが一番痛いので、大原の宿で一泊して次の日の朝に移動する事を薦める記事もあって、大変そうで腰が引けていたが、バス停の混雑は自分の努力ではどうすることも出来ないが、車の運転なら自分の頑張りでどうにかなるだろうと思い「わらべ地蔵」に会いに行くことにした。

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俺は東京に引っ越して30年になるんだけど、関西は当時無かった高速道路が沢山出来ている…京奈和道路なんて無かった。

運転の疲れ軽減と移動時間節約で、高速道路を次々と乗り継ぎガンガンアクセルを踏んだ。

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最近の関西交通事情を全く判っていないので、詳しく知りたい人は専門のページで調べて欲しいが、俺が走り回っての情報を一応メモしておくと…

☆京都と奈良と和歌山を結ぶ「京奈和道路」というのがあるらしいが、京都から和歌山まで全線開通しているわけでは無いらしく、まだ所々で建設途中らしい。

☆第2京阪道路というのがある。

☆俺が知らなかっただけかもしれないが、阪神高速京都線というのが実在する。



纏めると、奈良から京都へ行くのは、昔は国道24号線をひたすら走るしか無かったけど、今は木津から京奈和道路に乗り城陽へ向かう。

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第2京阪道路の京田辺松井インターに合流。

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巨椋池料金所から阪神高速8号京都線。

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阪神高速は鴨川を越えた辺りで終点になっていて、降りると25号線。

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そこから先は昔のままの下道となる。

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24号線を北上。

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恐らく風致地区で景観を損ねるって関係で高速道路が造れないんだろうけど、京都は市内をバイパスか高速で抜けれると便利になるね。

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24号線は五条を越えると367号線に名前が変わる…大原まで367号線を走る。

四条河原町の交差点も空いていた…この手の市内を横切るときは、12時~13時の食事時が空いているのでお勧め。

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北大路通りまで、そんなに混まずに行けたし、その後大原までもスイスイ走れた。

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やがて道は高野川に沿って山道になる。

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お腹が空いたので、経費節減で大原に着くと367号から三千院へ斜め右の細い道に入る手前のコンビニでドリンクや食料を調達し、コンビニの前にあるベンチで食べた。

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そこから先は、上り坂になり、車がすれ違えない道幅が程狭くなる…それを見越して結構手前から「三千院」と書かれた駐車場を見かけるが、行けるところまで車で行かないと随分手前から延々と上り坂を歩くことになる。

俺は行けるところまで車で行こうとガンガン走ってみると、三千院が目の前の…恐らく最も三千院に近い「三千院前駐車場」まで行けた…遠い駐車場から上り坂を歩くと体力が奪われるので、極力お寺の近くまで接近した方が良いと思う。

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車を降りると…山里の景色が凄かった!

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日本から失われつつある風景というか…憧れの地にやってきたと実感。

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三千院に到着。

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石の階段を上る。

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三千院の門の前には茶店や土産物屋が並んでいるが、五木さんの番組の時は凄まじい混み具合だったが…

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GWを避けて平日に行ったのが功を奏して何処もガラガラだった。

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試しに1件の土産物屋に入ってみたが、特にコレというのは無く店のオバサンに何を探しているのか?と聞かれたので「わらべ地蔵のグッズはありますか?」と聞くと、絵はがきしか無かったので買わずに出た。



いよいよ三千院に入る…普段は混んでいるらしいが…

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ガラガラだったので、これはのんびり見れると嬉しくなった。

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受付へ。

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中にはいると、後は順路案内の矢印に沿って歩く。

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客殿から見える庭の風景はカメラ撮影可能。

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境内の庭はどこも苔だらけで、凄く綺麗だった。

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そして、いよいよ往生極楽院の阿弥陀三尊へ。

これも五木さんの時は劇混みだったけど…

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俺の時は堂内は係員の人と俺だけの貸し切り状態で、三尊の前を心ゆくまで独占できた。

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国宝の阿弥陀三尊、凄かった!

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阿弥陀如来の両脇侍は去年上野国博で開催された日本国宝展に来ていたけど、三尊揃ったのは初めてだった。

両脇侍が前屈みになっているのが珍しい事で有名…金箔もよく残っていて美しかった。

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そして、いよいよ「わらべ地蔵」に会いに行った!

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携帯やスマホの望遠での撮影は厳しいみたいで、俺はわらべ地蔵さん達を撮影するために他はダメだけど望遠の性能だけはマシなカメラを買ったんだけど、遂にその日が来た!

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静まりかえった境内をゆっくり見て回った。

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三千院で感じたのは、穏やかな優しさ。

お寺の場合、どこか僧侶の修行の場みたいな張り詰めた空気を感じる所もあるけど、三千院にはそういう緊張感は感じなかった。

部屋の中から見事な庭も見ることが出来るし、参拝客に開かれた寺だと思った。

阿弥陀三尊を見上げると、船底型天井もよく見えた…つまり、三尊が安置されている往生極楽院の障子を外して外の太陽の明るさが入るようにしてくれている。

往生極楽院の障子といえば、「京都国宝浪漫」というテレビ番組で、いつもは往生極楽院の中で参拝客に丁寧な解説しておられる三千院法務部員の桜井さんが長年謎だった「1つの障子が2つ分になる珍しい障子」も実物を確認した。

日中は外している障子を入れる桜井さん

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障子の溝は1本しか無い

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障子を入れたところから…

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更にもうひとつの障子が出てくる

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お堂の中といえば薄暗いところが多いけど、三千院は障子を外しているので堂内が明るくて威圧感が無い。

そういう小さな工夫が沢山重なって、三千院全体のイメージを暖かくさせているのかも。



わらべ地蔵のグッズがあったのでゲット…こういうのが欲しかった!

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大満足で拝観終了!

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静まりかえった山里の寺で、優しい阿弥陀三尊とわらべ地蔵に会えて、ほっこりしたのだ。