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奈良国立博物館「快慶」 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

寺社・仏閣探訪ツアー2017 Vol.03[カメラ]


特別展のお題が快慶となれば、仏像ファンとしては見逃すわけにはいかない。

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肌寒い東京から、初夏の奈良へ移動し、到着早々に興福寺北円堂に飛び込み、仮講堂と東金堂も廻ったので、いよいよ体力勝負となってきた。

1日に多くの仏像を見て回ると記憶が飽和状態になるので、俺なんかはブログに書き込むけど、見仏の達人みうらじゅんさんやいとうせいこうさんも、買った絵はがきや手帳などに「メモをする事」を薦めておられる。


興福寺を後に、紫外線が厳しい5月の刺すような日差しの中、水分を補給しながら奈良公園を国博を目指し、鹿をかき分けて進んだ。

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東大寺方面に歩くと、快慶展の案内があった。

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やがて旧国博の奈良仏像館にたどり着いた。

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ここも仏像ファンなら一度は入った方が良いと思う。

奈良中の寺から貴重な仏像がやってきて、定期的に入れ替えられている。

ただ舐めてかかると、中がかなり広大なので東大寺の帰りなどで疲れているときは止めた方が良いと思う…足が持たない。

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奈良国博に到着!

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休むことなく、そのままの勢いでチケット購入しようとするも…受付の人の手際が凄まじく悪くて残念だった。

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快慶は鎌倉時代を代表する慶派の仏師で、同時代活躍した運慶とは兄弟弟子の間柄。

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安阿弥陀仏と称して、数多くの阿弥陀仏を作った。

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ここまでの天才になると代表作を選ぶのは難しいが、今回はパネル展示で残念だったけど文殊院の文殊菩薩が有名…文殊院は思い出さなくても文殊菩薩を乗せているホンワカした顔の獅子を見ると思いつく人が多いと思う。

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あと、文殊院では俺の好きな善財童子は、2014年の秋に行なわれた「日本国宝展」で見ている。

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館内は空いてはいなかったが普通の混み具合だった。

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ただ、快慶の事を紹介する動画がビデオルームみたいな所で見れるんだけど、ここだけは立ち見の人が満席の座席を取り囲む超満員の地獄だった。

俺は奈良在住の仏像好きの方のブログで、同じモノが1階でもやっている事を知っていたのでスルーした。

全て最初から最後まで普通にストレス無く見て廻ることが出来た。



京都・醍醐寺の弥勒菩薩坐像が凄かった!

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館内撮影禁止のためフライヤーより抜粋



通常非公開の東大寺の僧形八幡神坐像も見れた…神像だからか、玉眼は使っていなかった。

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館内撮影禁止のためフライヤーより抜粋



この日までの展示だった高野山・金剛峰寺の孔雀明王坐像は良かった…そもそも、奈良行きの日にちを決めたのが興福寺北円堂の開扉期間と、この像の展示がこの日までだったから。

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館内撮影禁止のためフライヤーより抜粋



アメリカのボストン美術館からやってきた弥勒菩薩立像も良かった。

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館内撮影禁止のためフライヤーより抜粋




大満足で快慶展を見終えた…よかった!

1階のエントランスに降りてドリンクを飲みながら、誰もいない快慶紹介ビデオを最前列でノ~ンビリ観た。

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ここでリュックの大きさを最大に大きくして、興福寺の仮講堂に続いてスタンプラリーをやったり、博物館のフライヤーを集めたり…色々作業した。

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東京まで持って帰るのが大変だけど、その為にリュックを購入したので計画通り目録をゲット。

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京都・金剛院の執金剛神立像がプリントされた布鞄を購入…執金剛神超カッコ良い!

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ノンビリ駅に戻ろうと、歩き始めた。

帰りは三条通を歩く。

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興福寺の横を通過。

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猿沢の池の縁にある売店のガチャポンも覗いたが、目新しいものは無かった。

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三条通から東向き商店街に入る。

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唐招提寺の「うちわまき」が展示されていた。

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うちわまきとは、覚盛上人が弟子僧が修業中に刺した蚊を叩こうとするのを見て「不殺生を守りなさい、自分の血を与えるのも菩薩行である」と言ったと伝えられ、その徳をたたえ、蚊を追い払うためうちわを供えるようになったのが始まりで、やがて上人の命日にあたる5月19日にうちわまき会式が行われるようになった。

鎌倉時代から続けられている行事で、うちわを授かることは病魔退散や魔除けのご利益があるといわれており、何千本といううちわが国宝「鼓楼」の上から参拝者にまかれ、下で参加者がそれを奪い合う。

ハート型のうちわが可愛い。

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奈良には古いイベントが数多く残っているけど、廃れないのが嬉しい。


今回の仏像探訪旅行は徒歩移動と車移動に分けて計画した。

北円堂~仮講堂~東金堂~奈良国博…予想以上に凄すぎた。

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徒歩部門、無事終了なのだ。