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コピーという遊び [日々のあれこれ]

必要なモノ[あせあせ(飛び散る汗)]


高校に入学して、最初のオリエンテーションで出席番号順に自己紹介をしたけど、「趣味はギターです」と言うと、次の休み時間に数人が俺の周りにやってきてバンドをやろうという話になった…まだ目の前に立っている新しいクラスメイトの名前も覚えていないのに、高校で初のバンドが出来た。

もちろん最初は有名なバンドや好きな曲を演奏するコピーバンドだった。

それからいろんなバンドに所属した…いわゆる高校生のコピバンという奴で、本格的な事をやりたい奴らとはディープパープルやレインボウ、レッド・ツェッペリンとかで、フォークとかの軽いのもやった…当時は音楽性よりもメンバーを集める方が大変で、コレでないとダメという主張は贅沢で、バンド優先だった。

コピー派を掘り下げていくと、コピー元のバンドに可能な限り近づけるというスタイルと、それ以外に大きく分別される。

コピーに拘る派は、コピー元のバンドが何年の何処で行ったライブを、完全再現すると、演奏も完全コピーで、楽器や衣装まで同じのを着たりするバンドもある。
 
たかがコピー、されどコピーだ。
 
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昔の曲は判らないが、今時のJ-POPなんて見た目はバンド形態でも、事務所と契約しているのはボーカルと作曲者位で、レコーディングになればスタジオミュージシャンが弾いている場合が多く、各パートの難易度も凄く高い…売れているバンドになると、日本屈指のスタジオミュージシャンがハリキッテ弾くから凄くハイレベルになっている。

驚くのは、オリジナル曲を中心にやってきた俺は、コピーバンドの内情には疎かったが、彼らはそのハイレベルな音楽を最初から当たり前だと思ってやっている事。

つまり、オリジナルは自分が苦手とする事は避けられるのに対し、コピー曲は「弾けるか弾けないか」の世界。

この趣味のレベルの高さは、バンドだけで無く、ママさんコーラスなどの世界も同様で、音大出のママさんが難解な曲を選ぶので、「ちょっとやってみたいな」レベルのママさんには敷居が高い世界らしい。

J-POPやJ-ROCKでベースを弾くのが楽しいのは、他のジャンルよりベースの難易度が高くて目立っているからで、音のミックスもHR/HMバンドよりも大きめになっているのが多く、やり甲斐がある。


…通勤時に音楽プレイヤーで新しい課題曲を聴いていたら、コピー元の演奏が思っていたのと違う事をやっている事に気がついた。

「あれ?何今の?」と、曲を戻す…ボリュームを少し上げてみる…譜面で無く、耳コピーでやっているので、こういう間違いは時々あるんだけど、それも含めて面白い。

プレイヤーの設定をリピートモードにして、何度も聴きながら覚えようとするんだけど、楽器を弾かないと覚えられない。

ふむ…これは職場にもベースが必要なのだ。