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お水取り [日々のあれこれ]

春が来る[ぴかぴか(新しい)]


俺の子供の頃、東大寺のお水取りが終わると奈良に春が来ると教わったが、何の事かサッパリ判らず文言だけを覚えた。

お水取りは大仏開眼と同じ752年に始まり、今年で1266回目を迎えた。

東大寺では今日、松明の中で最も大きい「籠松明」11本が登場し、約2万1000人の参拝客が見入ったそうだ。
  
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明日は本尊の十一面観音に供える香水をくむ儀式などがあり、15日未明に満行する。

二月堂の舞台で火のついた松明を振り回す「お松明」は本行期間中は連日行われるが、12日は一回り大きな籠松明が出るので見応えがあるし、松明も他の日は10本だけど、12日だけは11本上堂するので非常に混むので規制が掛かる。

お松明の火の粉を浴びると健康になる、あるいは幸せになると信じられている。また燃えかすを護符の代わりにする人も多い。

二月堂の本尊は「大観音」と厨子に納められた「小観音」大小2体の十一面観音で、絶対の秘仏で、修二会の法要を務める練行衆さえもその姿を見ることは許されない…東大寺の僧侶の中でも3人くらいしか見た人がいないらしい。

俺も二月堂に行ったときに、その事を知っていたので何とか見れないものか?と開いている部分を覗き込んだ事があったが、堂の中は真っ暗で何も見えなかった。

絶対秘仏の十一面観音の光背は東大寺ミュージアムの開館記念特別展「奈良時代の東大寺」で見た。
 
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江戸の火災の時に焼け、明治時代に上院の校倉から発見され、火災でバラバラに砕けていた断片が補修されて並べられていた。

お水取りといえば、以前奈良国立博物館で行なわれた特別陳列「お水取り」や、奈良市写真美術館での入江泰吉の東大寺展を思い出す。

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いよいよ待ちに待った春なのだ。