昭和の特撮モノが好き [日々のあれこれ]
マンモスフラワー
俺は子供の頃から今でも怪獣が大好き。
よく昔好きなバンドでお気に入りの時期を「Queenはジャスまで」とか、「TOTOはIVまで」とか言ったけど、俺のウルトラシリーズの許容範囲はウルトラQからウルトラセブンまでかな。
初代ウルトラマンが放送されていた当時は、オープンリールのテープレコーダーなんて超高級品で、カセットテープはまだ無くて、音が記録されたのを家庭で再生するメディアはレコード盤だった。
当時の俺の宝物は、親に買って貰ったウルトラマンの本で、本に薄っぺらなソノシートというレコード盤が付いていて、それをステレオと呼ぶレコード盤を回すターンテーブルとアンプやスピーカーが合体したオーディオ機器で聞いていた。
うちはステレオもテレビも親が新しいのを買うと、それまで使っていたのが俺の部屋にやってきた。
俺がソノシートとかを聞き始める頃になると、父親は既にデカいオーディオ装置を持っていたが、俺の部屋にも小さなステレオがやってきた。
ネットで画像を検索すると似たようなのがあった…小さくてLP盤はボディーの裏側に穴が開いていて盤が飛び出るサイズだった。
これは俺の部屋に来る前は母親の部屋にあって、母はよくこれで大好きなショパンの全集などを聴いていて、俺もそういうのを聴いて育った…確かアンプ部は真空管だったと思う。
レコード盤は映像は出ないので、ウルトラマンの歌と科学特捜隊のテーマソングなどの歌と、ラジオドラマみたいなのがあって科学特捜隊の面々が宇宙怪獣ギャンゴと月面で戦っていて追い詰められ「キャップ!これ以上先はクレパスで行き止まりです!」と大ピンチになって、シュワッチ!とウルトラマンが登場するのを、何度も何度も台詞を全部覚えるまで繰り返し聞いていた…今でも科学特捜隊の歌は歌える。
今思い返せば、あの頃の怪獣本は、幼少期の俺の教科書だった。
最近は安倍首相夫婦を筆頭に、怪しげで胡散臭いのが大いばりで跋扈しているので、そういう恐ろしい生物なんかと比べれば怪獣なんか可愛いゆるキャラだ。
俺は「ウルトラQ」が見ていてシックリ来る…ウルトラマンになると、大好きな怪獣が理不尽にやっつけられるのが可哀想だ。
今気に入っているのはウルトラQの「マンモスフラワー」。
確か製作では一番最初だったんだけど、放送では初回から地味過ぎるので派手なゴメスVSリトラの「ゴメスを倒せ!」
に変更になったと聞いたことがある。
「マンモスフラワー」の主役は、太古の「巨大植物ジュラン」。
最初はビルの地下で謎の地震が起きてガードマンが亡くなる事から事件が始まる。
万城目淳と助手の戸川一平が地震があったビルに仕事で立ち寄ると、皇居のお堀に何かが浮いていると教えられる…「あのね、変な事聞いたんだけど、お堀になんかプカプカ浮いてるんだって」と教えてくれる一平のガールフレンド道子役の雨宮貞子さんも昭和ど真ん中って感じで可愛い。
万城目達は毎日新報の女性カメラマンの江戸川由利子を誘ってお堀に行く。
皇居のお堀では巨大植物の根が暴れていた。
万城目達は一ノ谷研究所に行きお堀の出来事を報告する。
博士から根の中心から半径100メートル以内が危険だと言われて「丸の内地下名店街」に行くと、ビルの地下で根が暴れていた。
一平が地震があったビルの地下に巨大植物の球根があるのでは?と推理していると、一ノ谷博士がマンモスフラワー緊急対策本部を設置したとのニュース速報を聞き、地震があったビルに急ぐ。
万城目が乗っている車は、イタリアのミケロッティのデザインしたプリンス スカイラインスポーツ コンバーチブル。
ビルの引っ越しを手伝っている間にマンモスフラワーがビルを突き破って生長し、一平はガールフレンドの道子と逃げ遅れてしまう。
マンモスフラワー対策本部では源田博士と一ノ谷博士が対立するが、事の重大さを知った博士は対策本部に戻る。
源田博士の作った炭酸ガス固定剤を万城目淳操縦のセスナから撒く事になる…源田博士の髪の毛が凄いことに!
万城目の操縦するセスナから落下傘で降ろされる炭酸ガス固定剤噴霧装置。
同時に地下では根に火炎放射が行なわれた。
救出された一平と道子が、万城目達の活躍を見守った。
枯れていくマンモスフラワーを撮影する江戸川由利子。
由利子のカメラはヤシカJ-5!
名作ウルトラQの一部分はその後にカラーで放送されたウルトラマンに受け継がれていて、タイトルもカラーになっている。
兵ちゃんも引き続きナレーターをやっている。
桜井浩子さんもフジ・アキコ隊員として出演。
科学特捜隊といえば、このバッジ!俺も持っていた。
ウルトラQは今見ても色あせない良さがある。
フィギアも凄く可愛い。
誰も見なくなった今のドラマと違って、昭和のテレビ番組は宝の山だ。
最近は昭和がマイブームなのだ。
2017-03-10 23:02