侍ジャパン強化試合 2017

日本 VS 阪神

金本阪神が、地元大阪で2017年初陣を切った！

今年の阪神がどれほどのモノなのかを計る最高のバロメーターが、世界一を狙う侍JAPANチームだ。

 

 

 

 

小久保監督は「結果重視で勝ちに行く」と宣言、現役メジャーリーガーの青木を打席数の多い１番に据えた情け容赦の無い本番仕様で組み、投手も先発が牧田で、平野、増井、松井裕、岡田、秋吉と、本気モードの日本一の顔ぶれが並んだ。 

一方の阪神は福留に糸井を外した飛車各抜きのオモテナシ・スタメンに加え、まるでキャンプの紅白戦の様なデビュー前の新人と二年坊主ばかりの完全な「接待打線」…さすがの金本監督も台湾代表の初戦で一方的なボロ負けを喫した侍JAPANを見て空気を読んだなと思った。

 

 

 

 

台湾代表は初戦は侍JAPANに胸を借りるつもりで全力で戦ったんだと思うけど、初戦は横綱相撲で胸を貸さなきゃならない侍JAPANの方が一撃で吹き飛ばされて、惨めな一方的な結果に終わった。

 

 

 

 

恐らくその後で台湾代表にクレームが行ったんだと思う…翌日の試合は別のチームの様な接待野球だった。

 

 

 

金本監督も台湾チームの怪しい変貌ぶりを見て「ここは噛ませ犬が求められているんだ」と、空気を読んだと思う…マスコミには「侍へ玉砕命令！」とか威勢の良い事を言いながら、先発は外国人投手に慣れていた方が良いだろうと「今季初の対外試合」だった、まだまだ調整段階のメッセンジャーをマウンドへ送った。

 

 

 

 

本来なら侍JAPANが生け贄の若虎軍団を餌食にする試合なのに、何故か平日なのに京セラＤの一塁側は阪神ファンで埋め尽くされていた。

 

 

 

 

試合は、きわどいプレーの判定は全て侍JAPAN側に有利なジャッジで、至れり尽くせりの接待だったにも関わらず、結果は2-4で阪神の勝利だった。

 

 

 

点差以上に一方的な阪神の勝利と言わせていただいても良いと思う程、侍JAPAN側の内容が悪かった。

 

 

 

 

俺は、この試合を最初から最後まで固唾を呑みながら見届けた後で…特等少年院で、初めてグローブをはめた矢吹ジョーが、体格も階級も違う元プロボクサー力石徹を相手に、にわか仕込みのクロスカウンターで両者ノックアウトで引き分けたシーンが頭に浮かんだ。

リング上で倒れている２人の前で丹下段平が号泣しながら「勝ったと言わせてもろうてもさしつかえあるまい！…まるっきりの素人がプロの大型新人と引き分けたんだからな！」と言った言葉を思い出していた。

 

試合中継は、TBSの解説は何を言っているか聞き取れない衣笠さんと牧原さんとタレントも、最初から最後まで侍JAPANのオンパレードで、悲惨なゲーム内容とは真逆の浮かれた戯言の連続が虚しかった。

 

 

 

 

 

映像の方も、厳しい顔つきを崩さずに本気で挑んでいる阪神ベンチが映ったのは俺の知る限り２度だけだった…TBSなんかじゃなくJ SPORTSで観たかった。

 

 

 

侍JAPANの攻撃は、唯一の見せ場の中田のソロホームランのリプレイを何度も虚しく流していた事しか記憶にない。

試合後は勝利者インタビューも無く、負けた侍JAPANの小久保監督のインタビューが虚しく行なわれた後は、逃げるように中継終了となった…ズバリ見ちゃイケナイモノを見た気がした。

阪神の選手達の事を色々語ろうと思っても、まだまだ調整段階なので良く判らないのが実情で、ご立派な侍JAPANと違って、選考漏れの選手達は１月後の開幕に向けて調整しているので、鳥谷などはまだまだ冬眠から覚めたばかりのカエルみたいだったが…さや姉はTwitter中継で鳥谷のファインプレイが誤審で猛抗議していた！

 

 

 

 

目立ったのはメッセンジャーと北條・高山のコンビの良さが目立った…特に先発メッセンジャーは、３回打者９人を１安打に切って捨てた…青木も眼中に無いキレッキレの鬼神の様な投球は圧巻だった。

 

 

 

 

また後半JAPANが1点差まで追いついて接戦に持ち込むかなと思った矢先にだめ押しの1点を追加したのも、チームが逆というか、王者の貫禄に近い余裕のゲーム運びに見えた。

 

 

 

【侍JAPAN】

1（中）青木

2（ニ）菊池

3（遊）坂本

4（左）筒香

5（一）中田

6（DH）山田

7（右）鈴木

8（三）松田

9（捕）小林

投手　武田

【阪神】

1（DH）北條

2（左）高山

3（遊）鳥谷

4（一）原口

5（中）中谷

6（二）上本

7（三）大山

8（捕）梅野

9（右）板山

投手　メッセンジャー

日本代表はこれで1勝3敗か…頑張って欲しいけどね、要は半2軍の阪神に負けても、本番で勝てば良いわけだから。

 

でも世界一を目指すなら侍JAPANの監督は原さんに変えるべきだと思う…小久保監督は勝負師としての重要な何かを「持ってない」気がする。

 

 

  

結果、侍JAPANの強化試合では無く、阪神の強化試合だった…最も強化されたのは阪神の大山だったと思う。

 

しかし、これで一番大変になったのは最後の強化試合で対戦するオリックスだと思うが、どういう試合になるか？生暖かく見守りたい。

阪神は何よりも「この時期」に国内最強集団である侍JAPANに勝った事が大きいと思う…開幕まで「これまでの調整が間違っていない」と、この試合の勝利を自信にして迷わず信じて突き進むことが出来る…これはファンも飯が美味いです！

 

 

開幕に向けて怪我無く仕上げて欲しいのだ。