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楽器の選択の話 [ベースの話題]

重量と音[あせあせ(飛び散る汗)]


初心者が楽器を選ぶとき、自分の好きなアーティストが持っているのと同じものを購入するというパターンと、自分の身体の大きさに合ったモノを購入するパターンや、他にも、どうせすぐに飽きるので安いやつを選ぶパターンや、上達してもそのまま使えるし、大事に扱うだろうから高級なのを選ぶパターンもある。

俺なんかは、自分が欲しいというより、初めてエレキギターを見てナントナク「欲しいな」と思った時に、隣にいた母親が買ってくれたので、下調べも何も無かった。

ギターもベースも基本的にボディーは木で出来ているので、重い木で出来ているのは硬い音が出て、軽い木のは軽い音が出る。

俺が長く弾いていた1980年前半製のSQUIERのストラトは、肩に食い込む程激重のギターで、その代わり激硬の音が出た…最初に持った瞬間から「探し求めていたギターはコレだ!」と思った。

ただ重量が選考の対象にならない若い頃に巡り会ったのが良かったと思う。

今なら重過ぎるのでそう思わなかったかもしれない…だから、俺は、良い時期に理想的な楽器と出会ったと思う。
 
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ベースも同じで、やはり重いベースは硬い音が出る…輪郭がハッキリしていて、シャープで音にキレがあるので、速く弾いてもフレーズが濁らない。

これが軽いベースになると音がぼやけて、ポコポコした音になる傾向がある…超高級な軽いベースは例外で、パーツなどに色々工夫されているのでキレはあるが、それでも激重のベースでしか出ない音にはならない。

同じ現象で、大きな楽器と小さな楽器がある…ネックの長さも違った種類が存在する。

自分の手の大きさにフィットした楽器を選べば、練習も苦にならないので上達も速いという事を唱えたのが成毛茂氏。

そういう色んな楽器の中からどれを選ぶか?だけど、俺なんかは、最終的には楽器でどういうプレイをしたいか?だと思う。

俺のベースの場合、まず楽に弾きたいというのがあるので、軽量で小さなベースで、ネックも極細でフレット幅も狭いミディアム・スケールのベースが理想なんだけど、弱点も多い。

軽いベースだから、音も軽いし、ミディアムスケールなので音も独特で各弦の音の落差が大きい。

ロングスケールのベースなら1~4弦が安定して同じ方向の音が出るが、ミディアムスケールは2・3弦は気にならないが、1弦と4弦が極端になる4弦がボワボワになりがちで、4弦の輪郭を出そうとすると1弦がバキバキになってしまう傾向にある。

ベースの場合は、ギターのように歪み計エフェクターなどで大きく加工しないので、楽器のポテンシャルがそのままダイレクトに出てしまう。

つまり弾きやすさを採るか、音を採るかに突き当たる。

俺の場合、弾きやすさを最優先でミディアムスケールを選択、残った出音の問題をエフェクターやアンプで追求するスタイル。

気がつけば、かなり長期間ミディアムスケールのベースを弾いているので、最近では普通のロングスケールのベースを弾きにくく感じる…慣れの問題だと思うが、ミディアムが手に馴染んできた。

ここまで来れば、ミディアムスケールの利点を最大限まで追求するのだ。