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ギターを弾く [ギターの話題]

ブランク効果[あせあせ(飛び散る汗)]


長年の酷使で指がガタガタになっていたので、極力ギターに触れなかった。

しかし、職場にアコギを持ち込んで以来、時々気が向けばギターを弾いていた。

不思議なのは、フォークギターをかき鳴らしていると自然と歌が歌いたくなる事で、ギターを弾くと言うよりは歌を歌っていた感じ…俺が歌うというと違和感があるだろうけど、俺はMargeLitchの2代目ボーカルで、歌は得意だ。

最近は、VHSビデオテープの整理をしていて発掘したアコギの名手達の演奏を聴いて、俺も真似をしたりするようになった。

指の状態は好調で、弦を押さえる握力はブランク無しでベースを弾き続けていたので維持できている…ベースとギターでは指の使う箇所が違うみたいで、ギターで痛めた部分はベースでは使わないみたい。

また握力に関しては、チョーキングという弦をずらさなきゃならない分ギターの方が厳しい。


気が向いたので部屋にあるエレキギターをアンプに差し込んでみた。

アンプは室内練習用のグヤトーンのFLIP 100FCというピッキング矯正アンプに、エフェクト無しの直で鳴らした。

久しぶりのエレキだったので、以前ならショボく感じていたパワー感が「え?こんなに歪むの?」というレベルまで変わっていた。

これはアコギを弾いていた事もあるが「非歪み」が基本のベースの影響も大きいと思う。

パソコンを長く使い続けていると動きが重くなり、一度初期化するとサクサクに戻るのと同じで、ずっとエレキを弾き続けていると歪みの感覚も麻痺するのかも。

俺の場合、ある程度の所に落ち着かず、追求しすぎて感覚が麻痺する傾向にあるので、時々「全く触らず」感覚の初期化をするのは良いことなのかも。

俺の理想的な歪みの度合いは「FLIP 100FCに直」レベルなので、それを「パワー感がある」と感じるのは非常に健康的な状態にあるという、1つのバロメーターになっている。

FLIP 100FCは、俺にはピッキングの練習や歪みのバロメーターとして重宝しているんだけど、成毛茂氏がグヤトーンとMarshalと比較した事などから、ネットでの評判は最悪で誹謗中傷の標的になっている。

そもそも1959を一般の住宅の部屋で歪ませる事自体あり得ないから、比べようが無いと思う。
 
ただ、俺は100FCが好きで、良いアンプだと思っている。


久しぶりにギターを弾いて不思議に思ったのは、老化と劣化に関して。

例えばレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジなどが典型だけど、老化するに従ってギターの技巧が著しく劣化している…見た目は仕方がないにしても、プレイもガタガタになっている。

ジミーさんが全盛期だった70年代のアンプや機材と、今の機材では別物という程進化しているにも関わらず、激しく劣化している。

俺も劣化するのが怖くて長いブランクは作りたくなかったが、結果は違った…俺の場合は指の状態が戻ったので、逆に良くなっている。

久しぶりに「アンプの歪み」を体感すると、ギターも楽しい楽器だなと再認識した。

そして、色々懐かしいというか、見るのもウンザリしていたのを新鮮に感じるのも長期ブランクの良いところだと思う。
 
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長く弾かない御利益もあるのだ。