音楽鑑賞

コピーも楽しい

最近はベースを持って色んなバンドと演奏している。

それらの大半が所謂コピーバンドという奴で、俺も曲を覚えて弾くので、昔は全く無知だったJ-POPやJ-ROCKにも詳しくなってきた。

コピーバンドはアレンジしたりで仕上げるまでに手間が掛かるオリジナル曲と違い、課題曲をコピーするだけだから凄く手軽なのでバンドの練習も少なくて済むので、気軽に参加出来る。

俺は楽器がベースだとギター程弾きたい曲を選ばない…不思議なことに、ギターだと演奏するジャンルや音の好き嫌いがハッキリするんだけど、ベースだとノンポリシーの雑食系になってしまう。

ぶっちゃけ、ベースを弾いて楽しければ何でも良い。

コピーバンドだと、俺は自分の弾くパートを譜面では無く「耳コピー」するので、課題曲を聴いて覚える。

だから、以前は音楽を聴くことが殆ど無かった…というか、自分のバンドのリハーサルなどを録音して聞いていたが、それは楽しんで聴くというより、より精度を上げるためのアラ探しの「確認作業」に近かった。

職場の行き帰りにMP3プレイヤーで聴いていても、中身は音楽ではなく稲川さんの怪談や落語、本の朗読モノとかが多かった。

しかし、今は曲を覚えてコピーする事も関係しているけど、とにかく以前よりは色んな音楽を聴いている。

他人が作った曲を聴いても、自分の音楽活動の為の勉強というモードで聴いていたが、今はそういうのも完全に抜けて、単純に音楽ファンとして楽しんで聴いている。

この「音楽を楽しんで聴く」という懐かしい感覚は何だろう？と思ったら、中学生の頃の俺だった…あの頃は、FMをエアチェックしたカセットテープや、お金がなかったので値段の安い輸入盤レコードをすり切れるまで何度聴いていた。

 

 

 

俺って音楽を聴くのも好きだった…スッカリ忘れていた。

音楽好きの俺が戻ってきたのだ。