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東大寺 正倉院 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

奈良公園 2016[カメラ]


2016年の仏像探訪旅行は、これまでの探索で行かなかったマニアックな場所を重点的に見て回った。

東大寺転害門から知足院と歩き、正倉院に行ってみた。
 

俺は恥ずかしながら、正倉院も初めてだった…これまで正倉院に行くと入り口が閉まっていた。
 
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正倉院は東大寺なんだけど宮内庁の管轄で、想像していたのより大きい建物だった。
 
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事前に奈良市在住の方のブログで「鏡池に船が浮かんでいる」という情報を得ていたので、大仏殿の裏側から中門へ向かう。
 
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大仏殿は何度も入っているので今回はスルー…
 
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いつもの様に中門にいる兜跋毘沙門天を両腕で持ち上げている地天女さんに挨拶。
 
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左にいる尼藍婆と、右の毘藍婆という邪鬼も頑張って地天女を手伝っていた。
 
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この中門の持国天と毘沙門天は、京仏師山本順慶が造立したもので、1719年に開眼供養が行われた。
 
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鏡池には太古の船のレプリカみたいなのが浮かんでいた。
 
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鏡池は、水上舞楽台で能や舞楽が奉納されたりするので有名な池。
 
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ネットから拝借
 
 

池に浮かんでいる船は、日本・中国・韓国の3か国で毎年各国から1都市選定して開催する「東アジア文化都市」の関連で、今年は日本が奈良市、中国は寧波市、韓国は済州特別自治道が開催都市となっているらしい。
 
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船は美術部門の作品で、中国の蔡國強氏によって、かつて東シナ海を航行した東アジア伝統の木製の帆船を再現したものらしい。

奈良公園には「奈良県大芸術祭」の作品も展示されていて、色んな所に見慣れないオブジェが点在していた…興福寺の三重塔の近くにも謎の作品があった。
 
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大仏殿の前まで来ると、中国人と白人観光客に加え…
 
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日本や韓国の学校の遠足や修学旅行と多量の鹿とその糞でカオス状態だった。
 
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南大門を見上げ…
 
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金剛力士像を見上げる…
 
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鹿を掻き分け、国立博物館に行ってみると10/22から開催される「正倉院展」の準備で閉館中だった…残念!
 
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でも、もし「正倉院展」が開催されていたとしても、中に入るスタミナは残っていなかった…「正倉院展」は超混むので有名。

隣にある今年リニューアルした「なら仏像館」に入ろうか?と思ったが、残っている体力と足が終わっていた…仏像館には何度か入ったが、スケールが大きすぎて色々と歩き回った後では足腰が持たない。

1人旅だと自分が得心行けば何でもアリなので、早朝から午後2時まで僅かな休憩を取っただけで歩き続けていた。

蒸し暑い猛暑の中、ガンガン歩き回ったのでヘトヘトになり、スポーツドリンクを買って鹿さんで満員の日陰に入る。
 
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奈良公園を眺めながら色々考えた…。



奈良公園…公園というから、漠然と遊戯施設のある子供の遊び場みたいなイメージになるけど、本当の姿は世界遺産と国宝の密集地。

俺は奈良に住んでいたときは、奈良公園に特に興味はなかった。

自転車で行ける距離にあった法隆寺とかには、子供の頃から何度も行っていたけど、その頃は仏像を見ても見物や学習みたいな心境だった。
 
若い頃は他にやりたいことがありすぎて、道ばたに咲く草花なんて目に入らなかった。 

しかし、いつの頃からか…バス停横に植えられている草花だったり、山の景色だったり、美しい物に心が反応する様になった。

そんな時、薬師寺の東院堂で聖観世音菩薩像を見て、仏像にはまった。


東京に住んでいると、奈良・京都の良さが良く判る…地元に住んでいると「いつでも見れる」と、有り難みが希釈される。

外国人旅行客も、日本を漠然とオリエンタルなイメージで捕らえている人が大半なんだろうけど、中には日本人以上にマニアックな人もいる…そういう人が、新幹線の駅があって簡単に行ける京都から、わざわざ奈良まで足を伸ばす。

奈良に住んでいたときは、外国人旅行客の心境なんて考えたことも無かったけど、東京に住むようになって少しだけ判った気がする…それは俺が奈良に行く理由と変わらない気がする。

東京の街はつまらない…法的には日本の首都でもないし、馬鹿高い家賃を払って喜んでいるのは、住んでるだけでなんか偉くなった様な気持ちになれるネトウヨもどきの田舎者だけ…無機質なコンクリートの街と奈良・京都は比較対象にすらならない。


…ゴロンと寝転がっている鹿のお尻を見ながら、そんな事を考えていると強烈な空腹感が襲ってきた!

極寒の2月の観光閑散期ならいざしらず、シーズンど真ん中なのでどうするか?と考え、とりあえず奈良駅近くまで下ってコンビニを探すことにした。

途中で見かけた食堂やレストランは何処も行列が出来ていたのでスルー、近鉄奈良駅の横に新しくできたコンビニに入るが、休憩コーナーもビッシリ観光客が占領していた。

とりあえず食料を買って、奈良県庁へ行き、エレベーターで屋上へ。
 
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予想通り、屋上展望台はガラガラで、日陰のベンチを独占してノンビリ食事。
 
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食事の後は、大パノラマの中から、歩き回ってきた場所を見下ろす。
 
大仏殿
 
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南大門
 
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国立博物館 
 
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屋上パノラマでは、二上山や…
 
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生駒山もよく見えた。 
 
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奈良県庁の中庭にも鹿がいる。
 
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公衆電話のボックスも寺院風。 
 
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不評だった遷都くんに変わって、しかまろくんは人気があるみたい…俺もしかまろくんが好き。
 
せんとくんは、頭だけがぬいぐるみなだけで、身体はドラゴンズのドアラみたいに人間丸出しで可愛くない…足は速いけど。 
 
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また来るよ!
 
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充実というか、おなか一杯の奈良公園だったのだ。