確率

勘

俺は駅の改札でICカードをタッチする改札機のゲートで、カナリの高確率で前の人がダメになる。

 

 

これは駅の改札だけで無く、スーパーのレジでも同じ現象が起きる…レジのレシートの紙切れとか、前の客が値段の判らないモノを買ったので、売り場に調べに行くとか、とにかく俺の進もうとするところには色々なアクシデントが起きる。

改札機で警告音が鳴ってゲートが閉まるのは、1つの列車で何人の人間が降りるのか知らないが、数人いれば多い方だと思う。

その「滅多に無い事」が俺の前の人に頻繁に起きる確率といえばかなり凄いことだと思う。

通勤ラッシュ時など、前の人にくっついて歩いて、前の人でゲートが閉じると、俺も一緒に後退して他の改札機に回らなきゃならなくて、隣の改札機にも次々と凄いスピードで人が吸い込まれていくので、横入りをするのはかなり難しい。

俺はそれが嫌で、ゲートが近づくと車間距離ではないが、前の人でゲートが閉じても、隣の改札機に路線変更出来る様に距離を開ける癖が付いている。

すると、俺と前を歩く人との間に割り込んでくるのがいて、今朝もそういう状態になり、サラリーマン風の男が俺の前に割り込んできた。

俺は何かを感じて咄嗟に隣の改札機に向かう列に割り込むと、先ほどまで向かっていた隣のゲートで警告音が鳴り、俺の前に割り込んだ男は進めなくなって立ち往生していた。

そして、帰宅時、有楽町線を池袋駅で降りてエスカレーターを登っていて、アクシデント簿発。

俺は左側に立ち止まっていて、右側を登る人達が追い抜いていたんだけど、そろそろ終わりに近づいたところで若い女性が俺の前に転んで倒れた。

エスカレーターは勝手に進むので、避けようがない。

女性は何とか立ち上がって事なきを得たが、その先にある改札で…再び嫌な予感がしたので咄嗟に隣の改札機に進むと、俺が向かっていた改札機で警告音がしてゲートが閉じた。

ふむ…段々「判る」様になってきたかもしれないのだ。