阪神 - 巨人 16.05/10・11 [阪神タイガース]
1敗
阪神打線は巨人の強力投手陣の前に、わずか3安打で撃沈。
そんな事より、何処のチームのファンだとか、勝ち負け以前に、プロ野球ファンが残念に思う出来事があった。
捕手がブロックするとか、走路をふさぐとかを禁止したコリジョンルールで判定がひっくり返る出来事があった。
三回表2アウト、ランナー2塁で巨人の脇谷が阪神先発メッセンジャーからセンター前にヒット。
センターの強肩大和がホームベースへレーザービーム、捕手の原口がワンバウンドを捕球し、余裕のタッチで、審判もアウトを宣告した。
誰がどう見ても大和の素晴らしいファインプレーで、審判のアウトの宣告に誰もクレームを出さなかった
ところが、ビデオ判定となって判定がひっくり返ってしまった。
抗議に出た金本監督も「ビデオ検証後は抗議できません」と一蹴されてしまった。
これに対して阪神球団は意見書を提出すると、試合後には「捕手の原口が最初から走路に立っていた」 というのがコリジョン適用の要因だったのが、「ベースをまたがなくても捕球出来た」 というのに変っていた!!
原口が何処に立っていたとか、ベースをまたぐまたがないが問題なのでは無く「意見書提出の前後で話が変った」のが大問題なのに、誰もそこを指摘しないのは凄く不思議だ。
一体どうなってるのか?
俺なんかは、コリジョンルールが適用されるようなプレーでは無かったと思った。
また、甲子園のバックネット裏で、この夜のTG戦を観戦していたMLB関係者が「アメリカでは、あれはアウト。こんなにひどいジャッジはないね。ファンは高いチケット代を払って…あのプレーでアウトにならないならテレビ観戦でいい」 と呆れたそうだ。
野球の流れの中でのプレイなので、交通規則みたいに「ここが停止線です」みたいな線引きは不可能。
そもそもコリジョンが必要になった背景は、こういうの ↓ は止めましょうねという事だった。
バレンティンのラリアット炸裂!
ホームでのクロスプレーとなれば、元阪神のマートンばかりがやり玉に挙げられるが、こういうの ↓ とかが危険なので止めましょうという事。
バレンティンの壮絶なラフプレー
当該プレーに関して、金本監督は「間違っているとは思わない。納得はいかない。それでも駄目と言われたら、よその球団もプレースタイルを変えないといけない」と強い口調で語った。杵渕統括は「判定、判断は適切と考えている。研究の材料にしたい」とした。
この件に関しては、試合中継の解説だった元阪神監督の真弓さんが全てを語っていた。
「新ルール適用の年には必ずこういう変な行きすぎた事が起きる」と、「例えば二段モーション禁止の年は、多くの投手がフォームを変えさせられ、それが上手く行かなくて引退した選手も多かったが、今はどうですか?明らかに二段モーションなのにオトガメ無しで投げている投手が沢山いますよ!」…まさにこれ!
当該のプレーはコリジョンの精神からも外れているし、野球ファンも望んでいないし、そもそもがアメリカの真似なんだけど、本場アメリカでもアウトの判定。
こういうのは止めましょうというのがコリジョンの意図
これから先、このルールを再変更するまでは全チームの全試合で当該プレーを必ず「セーフ」と審判しなければならないという事で、これは厳守して貰わないと阪神にだけ適用では困る!
しかし、そんな事よりもっと重要なことは、この件でルールに囚われている審判陣が「正しい」なら、コリジョンなんてどうでも良いから、今すぐ二段モーションの投手をルール適用年と同じ基準で厳重に取り締まるべき。
そして二段禁止のルール適用時から現在まで野放しにしてきた審判の責任を負うべきなのだ!
2016-05-12 23:11