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ピック再発見 [ベースの話題]

PICKBOY[るんるん]


当ベース研究会では、ベースの基本となる音を確立するために、色々な調整を行っている。

まずはアンプやエフェクターなどの調整よりも、とりあえずど真ん中で「ベース」という楽器から調整していってる。

最初は、ストラップを安物だけど滑りにくくて幅のあるモノを選んだ。

俺はもう何十年も前からストラップといえばDIMARZIOのクリップロックのを使ってきたが、ギターとベースではストラップに求める事も違うので、FERNANDES製の650円の激安ストラップを付けてみたところ、ベースの動きが少なくなり安定した。

DIMARZIOのストラップはボディーにじかにネジで固定するんだけど、普通のストラップだとピンから外れての楽器落ちが怖いので、一個250円のJIM DUNLOPの「LOK STRAP」で固定している。

ネックの反りも300円のレンチで調節して、シャキッとしたネックになって一本まともな高級ベースを買った位の満足感を得た…たった300円で。

そして今回はピックに注目してみた。

俺はピックで「バキバキ」弾くのが好き。

「バキバキ」という表現だけど、何だろうが楽器は鳴らさないとバンド演奏などでは音が引っ込んで埋もれてしまう…コレが難しくて、アンプのボリュームを上げれば良いという問題ではない。

機材で音を作るのも重要だけど、それ以前に楽器を鳴らさないと音が抜けない。

下手なベース弾き程、音がデカ過ぎて耳が痛いだけで何を弾いているのか判らない現象が起きる…本人も自分の音が聞こえないのでアンプのボリュームを上げるので、益々スタジオ内が混沌となる地獄ループになる。

弦を鳴らすとベースの出音が抜けるので、そこから後段になる機材のセッティングが変ってくる…だから、ピッキングは重要で、使うピックにも拘りを持ちたい。

ただ、俺が現在ギターで使っているJIM DUNLOPのピックだとピッキング時にコツコツという音が出て、それをピックアップが見事に拾ってしまってウルサイ…恐らく材質の問題だと思う。

そこで、以前使っていたPICKBOYのカーボングラファイト+ナイロン66の赤を使ってみた。

こいつは厚さ0.6mmでシリーズの中で一番薄いんだけど、ピッキングノイズが少ないのと、弦の滑りが良く、長持ちするので深く考えずに使っていたが、以前ギターで使っていた同じシリーズのゴールドに変えてみた。

ゴールドはシリーズの中で最も分厚い1.14mmで、赤と同じ感覚で弾くと弦が鳴るというか音が太くなった。

ピックが弦に当ってもしならないので、ガツンとピッキングしている感触があって凄く良い…極太ピックはギターで慣れているので俺には薄いのより厚い方がシックリ来る。
 
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…しかし、こうして色々調整していると、細かい部分が次から次へと浮上してくる。

ただ、必要なのは「何だろうが試してみる好奇心」が結構大事って事かも。

あと、初心者だけに皆無なところから次々と知識が増え、上達するのに比例してベースに対する嗜好も変ってくるというのも発見した…最近はアクティブのベースが楽しい。

俺の場合、ギターを弾いて理想的なベースと、ベースを弾く側からの理想的なギターは全く別物なんだけど、ベーシストの方が圧倒的にバンド内のサウンドを構築しやすい…言い換えれば自由度が高い。

ギターだと「これじゃ弾けない!」と思う環境で満ちあふれていて、その環境を構築するのが大変なんだけど、ベースはそこまで神経質にならなくても、出音に少々難があっても弾けてしまう。

ただ、この考えはまだまだベース弾きとして発展途上の段階なのでそう思えるんだと思う…こういうのはその人の性格から来るモノだと思うから、俺もこのままベース道を極めていけば限りなく「コレじゃなきゃダメ!」という自由度の狭い所に接近していくんだと思う。

今は拘りたい音を決め込まないで、色々試しているのだ。