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若草山 [日々のあれこれ]

山焼き[ぴかぴか(新しい)]


奈良は若草山の山焼きから1年が始まる。

京都は夏に「大文字焼き」という五山送り火が名物だけど、奈良は真冬に山焼きを行う。

遮るモノが無いツルンとした若草山で強風が吹くと、枯れた芝生の燃え方が凄まじく大迫力なのに加え、花火も打ち上げられて、ライトアップされた寺社仏閣との眺めは凄く幻想的。
 
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若草山は山頂に鶯塚古墳という前方後円墳があり、「鶯山」とも呼ばれ、菅笠のような形の山が三つ重なって見えることから「三笠山」とも呼ばれている。

山焼きで燃やす芝生は「ノシバ」と呼ばれる日本固有のシバで、近畿では若草山付近が唯一の自生地。

若草山に広大な芝生が広がっている秘密は、奈良公園の鹿さんと密接な関係がある。

鹿さんが食べたシノバの種は、胃液と体温で発芽できる状態になり、未消化の種は糞とともに山に散布されて発芽する…その繰り返しで山一面が綺麗な芝生になっている。


今年の山焼きは、午後6時から約600発の花火が打ち上げられた後に火が付けられたが、雨が降った為に2割しか燃えず、残りは改めて燃やすらしい。
 
良く燃えると豊作なんだけど、燃えなかったという事は週刊文春にワイロを受け取ったと報じられた甘利明経済再生相の失脚というか、安部政権の売国政策が成功してTPPで農作物全滅って事なのかも知れない。 

奈良は派手な火の行事が多く、3月に東大寺の二月堂でお水取りが行われれば、奈良に春がやってくる。

大昔から行われている新春の山焼きは、妖怪退治という説もあり、古都の名物行事として次第に定着し、今や20万人が見物するという一大イベントになっている。

ええなぁ~、俺も見に行きたいのだ。