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京都・木津川の河原でロック [バンド関係]

真夏の想い出[晴れ]

めちゃ暑い日が続きますが、真夏の想い出って、俺の場合は結構キツイ想い出が多い。
特筆すべき過去最大のキツさは、このブログにも書いているが富士登山のバイト…あれは凄かった。

他にも夏のバイトでは色々あるが、バンドでも色々あった。
バンドで真夏関係で最大の出来事は、British Steeleのリーダーの家が台風で流されて解散というのが最高値だけど、他にも「面白さ」が程よくブレンドされたプチ激動みたいな出来事は多いというか、俺の場合そういうのだらけの人生だった。

今回紹介するのは「想像してたのとちょっと違った」という出来事。

それは、俺がArcencielというバンドで歌っていたときの出来事。


あるときメンバーの誰かが合宿をやろうと言い出した。
キャンプの様に、何処か広い場所に機材を持ち込んで野外で心ゆくまで練習しようという案だった。
で、俺なんかはアウトドアが苦手なので、面倒だなと思ったので黙っていて、一旦その話題は消えたんだけど、再び再燃してミーティングで具体的な話になった。

とりあえず日帰りで、何処か音が出せる周囲が無人の場所ということで、淀川とかその上流になる木津川とかの河原かなって話になった。

俺も京都の木津まで行けばちょっとは涼しい風も吹いているかなって、その時は思ったんだ…京都市内の夏は凄まじく暑いけど木津って所は田舎だから。

とりあえず木津川まで遡ると周囲に民家が無い場所もあるだろうと、2台の機材車に機材を積み込んで、国道24号線を奈良から京都方面に走り、木津川沿いを走って適当な広い河原の場所で車を止めた。

機材は全部自前のアンプを持ち込んで、ギター2人がそれぞれMarshallの2段、俺もボーカル用のPAなんて無いからH.M.Nで使っていたギターアンプにマイクを突っ込んだ…結構デカい音が出た。
ベースアンプもハイパワーのアンプで、ドラムセットもパールのラック式のを丸ごと一式持ち込んだ。

アンプ等の電源はエンジン式の発電機を使ったんだけど、ノイズは乗ったけどアンプの音量は普通に出せた。

昼前からセッティングを開始して、音を出しているとヤブ蚊に襲われた。
とりあえず蚊取り線香を買ってきて膨大な量の線香に火を付けた。

俺は前世が蚊か?と思うほど蚊取り線香の臭いに弱くて、頭痛が起きてシオシオになった。

暫くすると太陽の向きが変わり、俺達の所にマトモに直射日光が襲ってきた。

暑くて、とても演奏できる状況では無いので、場所を変えようと言うことになり、苦労して組み立てた機材を再び2台の機材車に積み込んだ。
直射日光が当たっていたので、ドラムのシンバルとか目玉焼きが出来る程ギンギンに焼けてしまって、ドラムを片づけるだけで汗が噴き出てヘトヘトになった。

で、近くにあった橋の下に移動した。

そこで15時頃まで我慢強く演奏したかな。
途中で地元のヤンキー兄ちゃんみたいなのが寄ってきて「エーちゃんやってくれや!」とかはあったけど音の苦情は来なかった。

下の写真は写真左から、ギターの田中、ベースの野村、ドラムの中井、ギターの山口、右端が俺。

kidugawa.jpg

俺は夏場は暑いのが極端に苦手でエアコンがない場所はダメなのと、蚊も含めた虫全般がダメなので一刻も早く帰りたいって感じで元気が無い。
もう体調最悪で歌うどころじゃなくて、熱中症みたいになってしまって死にそうだった。

演奏している曲は、まだ原案段階の「フライアウェイ」という曲で、この後アレンジを加えて大幅に変わる。


ブーンと鳴っているのは発電機の音です

この後、皆も疲れたのでそろそろ帰ろうと言うことになり、機材を撤収して奈良のファミレスに入って、エアコンの効いた店でビールを呑んだ。
あの時のビールは最高に美味かった!
他のアレコレは殆ど忘れてしまったが、あの日のビールの美味さだけは今も鮮明に覚えている。

結局、この日練習した時間はセッティングや場所を変えるのに時間が掛かったので延べで2時間程だった…スタジオ借りた方が全然楽で良かった。

今となっては笑い話だけど、当時はこういう事も本気でやっていたのだ。