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Marge Litch / Body ~ The Singles [日々のあれこれ]

Marge Litch リイシュー・プロジェクト第7弾



本日発売になったディスクユニオンMarge Litch リイシュー・プロジェクト企画の最後は「The Singles」。

2003年から2015年までのTAMA Marge Litchと、月本Marge Litchがリリースした曲を集めています。





「Body - 冷えてゆく身体」は俺にとって始めての自前DTMでの制作で、当時はMacintoshのLogicというDAWソフトを使っていた。

何もかもが始めての体験で、新鮮だったがソフトを全然思うように操れず試行錯誤の連続だった。

「Solution」制作時からDTMに対する知識なども少しずつ蓄積され、ソフト操作に振り回されずに落ち着いて録音に取り組めたが、今ふり返るとまだまだ勉強不足。

「Wild Rose」「Good Night」「In This Fight」「Dionaea」の4曲は当時の録音データが残っていたので、今回リミックスしている。

・・・ディスクユニオンさんからリイシューの話が来る1年位前だったと思うが、メディアに焼いたりPCから取り外したハードディスクの中に散らばっていた「バンド関係のファイル」の整理をしていていて上記の4曲の録音ファイルを発見した。

制作当時のトラックダウン作業は俺のPCなので、各メンバーから録音データがネット経由で送られてきて、その時に受け取ったファイルは全て残っていたんだけど、自分の録音したチャンネルはファイルとして出力保存していないのが多く、数年前に「Wild Rose」の欠けたギタートラックを再録音してリミックスしていたが、リイシュー企画を機に録音データの残っている他の曲も欠損部分を再録音してリミックスする事にした。

なので、「特典DVD-R」に入っている「Wild Rose」の音声のはリイシュー企画の前に作っていたテイクで、CD収録のテイクとはミックスのバランスなども違う。

「Osiris」は、TAMAver.が特典DVD-Rに、月本ver.がCDに収録されている。

「殯の丘」は、作曲時から後半のギターソロ周辺が思いつかなくて、メンバーに「とりあえず仮という事で」と、後に変更する事を了承してもらい、俺の試行錯誤に時間を取られるより曲を最後まで演奏できる状態にする事を優先させた。

しかし、適当に付けた仮部分でも何度も演奏していると脳に焼き付いてきて、余計に何も浮かばなくなってしまい・・・ソロの後で強引に主題に引き戻すブリッジも「このアイデア悪くないな」とか思えてきて、いつの間にかそのまま録音していた。

ギターパートの再録音といえば、「Dionaea」のラスト部分はギターパートのファイルが無い為、新たに録音したので発売していたテイクとアレンジが違う。

また、「Dionaea」といえば「約束の地」という大作曲があったんだけど、たった3回ライブで演奏しただけでボツになったので、「約束の地」のイントロ部分を流用して「Dionaea」を作った。

「Dionaea」はイントロ部分だけを移植したが、「Marge Litch 2015」は「Mage Lich」に一部分を新規付け足すアレンジになっている・・・「Marge Litch 2015」もギターソロでシックリ来るのが浮かばず最後まで「仮」のままの録音だった。


さて、ディスクユニオンMarge Litchリイシュー企画もこれで終了だけど、こうして1989年から2015年までの26年間のMarge Litchを懐かしくふり返ると、色んな曲があったんだなと楽しめた。

幾ら俺が曲を作っても一緒に演奏してくれる仲間が居ないとバンドにならないので、才能豊かなミュージシャン達とご一緒出来て幸運だったと思うし、最後にこういう形で作品が残りったのも良かったと思う。

リイシュー盤発売記念のAnniversary LIVEとかやらないの?と思われるかもしれないが、俺はどっちでも良いけど、哲郎くんがやりたいと言っているので、やってあげればと思います。


最後に、ディスクユニオン制作部の齋藤氏とスタッフの皆様、資料提供などでご協力いただいたファンの方々、今回の件で超久しぶりに連絡を取らせていただきましたMarge LitchOB・OGの皆様、お疲れ様でした、有り難うございましたなのだ。