勾玉の話

不思議な石




俺の不思議な実体験の大半はブログには書けない。

その理由は、書いても良いが詳細まで書くと軽く本一冊分の文字数になり、苦労の割には誰も読まないと思う。

早口で語っても1時間程度では足りないし、語ること自体が大変なので、ほぼ誰も知らない。

昨日のベイエリアで開催した忘年BBQ大会に、俺のある体験談話を我強く聞いてくれたS氏と、リアルタイムでその話を知っているK氏と色々語り合った。

その怪奇な話の一番最初の出だしは、当時乗っていた原チャリが壊れたところから始まるんだけど、昨日はK氏が「横ちゃん、それは違うよ」と真顔で教えてくれた・・・K氏によると原チャリが壊れる前から怪奇譚は始まっていた。

その切っ掛けはK氏が甲府旅行のみやげを俺に渡した瞬間から始まっていた。

それは小さな勾玉だった。

その後、俺は誰も信じない様な怪奇な渦に飲み込まれた。

長年勾玉を研究しているK氏によれば、「100悪いことが起きるが、結果として110～120良いことが起きる」らしい。

確かに俺も120の良いことを得たかも知れないが、その時は死線を彷徨った・・・K氏はBBQで肉を喰いながら「あの時は横ちゃんが死んだと思った」と笑っていた。

俺に怪奇な現象の切っ掛けを作った勾玉は、不思議なんだけど常に行方不明状態で、普段は何処を探しても絶対に見つからない。

しかし、ある日突然何度も探した所に現れる・・・何度も確認しているので、そこで見つかることはあり得ないんだけど、ポツンと「遊ぼう」と呼びかけている雰囲気で出てくる。

そして、身につけると規模の大小はあるが、何か良いことがある・・・恐らく悪いことも起きているんだろうけど、大抵は良いことしか覚えていないんだと思う。

俺も最初は「ささやかな良いことが起きる幸運の勾玉」だと思っていたが、次第に大きな幸運？の時は生死を彷徨う副作用が出る事が判ってきた。

この不思議な勾玉は一度現象を起こすとオシマイでは無く、身につけると必ず何かが起きる・・・現在は数年間行方不明中だけど、忘れた頃に向こうから現れるので探さない。

でも常に無い状態なので、同じ種類の石で作った勾玉を幾つか買ってみたが何の効果もなかった。

他にも水晶など色んな素材で作った勾玉を集めているが、やはり何も起きないので・・・最近は勾玉が原因なのではなく、その石が原因なのかもしれないと思い始めている。

不思議な石って実在するのだ。