SSブログ

Mage Lich 1986 - MargeLitch [My performance Archives]

ハンギョドンのカセットテープ

今回の「お題」はMargeLitchを何処まで遡れるか?への挑戦で、今回紹介するのがMargeLitchで最も古いデータです。

MargeLitch結成時に作った「Mage Lich」という曲を紹介します。





そんな「Mage Lich」は1986年に出来た。

1986年の8月末に東京の板橋区に引っ越した俺は、東京着から数時間後にアパートの通路で偶然遭遇したドラム担当の工藤さんをメンバーに加え、ベースの関さんとボーカルの吉本さんが集まり、最初の顔合わせリハを行ったのが11月だった。

「Mage Lich」作曲時の記憶は殆ど無いが、DEARERのキーボード、コータローくんの自宅で多重録音して作ったSEのリフを発展させて作ったので、断片的なアイデアはDEARERの頃からあって、MargeLitchの初顔合わせリハーサルまでにそれらを組み立てて完成させたのを微かに覚えている。

動画の映像の白黒写真は吉本さんが脱退した後に撮影した「トリオ編成MargeLitch」の写真。

動画の音声は、1996年末のスタジオでのリハーサル風景で、場所は新宿の靖国通り沿いにあったスタジオKEY。

使っているアンプはスタジオのMarshallなんだけど、JCM-800以前のMarshallだから今だとビンテージアンプなんだろうけど、当時はコレをコントロールするのが悩みの種だった。

古いMarshallはパワー管で歪ませる仕様なので、アンプで歪ませるにはボリュームを上げるしか無いんだけど、JCM-800より古いのはマスターボリュームが付いていないので爆音になる・・・爆音で歪ませた状態のまま音量を下げるにはアッテネーターを使うんだけど、リハーサルスタジオにそんな機材は無いので、歌などに邪魔にならないレベルまで音量を下げるとカリカリの細い音になる。

このカリカリ状態から何処まで「音量を抑えて歪ませられるか?」が腕の見せ所なんだけど、最大の問題はライブやレコーディングで使う自分の「マスターボリュームが付いているアンプ」との落差で、俺はリハーサルスタジオで遭遇する「カリカリMarshall専用」のエフェクターボードと、ライブで使う自分のアンプ用の機材の2種類を使い分けていた。

そして、何故そんなに古いリハーサル風景のテープが残っていたのか?だけど・・・1986年頃に「ハンギョドン」というキャラクターがあって、自分的にはかなりハマっていて、当時は東武東上線大山駅の真横に住んでいたんだけど、大山近辺は駐車場料金が高いので機材車を赤塚の駐車場に入れていて機材車を動かすときは電車で赤塚に通っていた。

あるとき、赤塚からの帰りに車窓から外を眺めていると、環七辺りにハンギョドンの暖簾の銭湯を見かけて、後日そこに行った程のマイブームだった。

で、新宿通か、スタジオ近くの靖国通り沿いだったと思うけど、店頭に安売りのカセットテープを積んでいる店があって、そこにハンギョドンのカセットテープを見つけた。


11.01.01.jpg


それからリハの日は毎回その店でハンギョドンのカセットテープを買ってスタジオのリハーサル風景を録音するのがルーティンになっていたので、当時はハンギョドンテープがかなりの本数になっていたけど、今は1本しか見あたらず、その中に今回紹介する「Mage Lich」の演奏風景があった。


11.01.02.jpg


因みに何で録音していたのか?と思ったら、当時撮影したビデオにSONY WM-D6 Cassette Walkman PROが写っていた。


11.01.03.jpg


今回のディスクユニオンさんのイリシュー・プロジェクトの収録曲で、最も古いテイクが1989年制作の4作目のデモテープ「Mage Lich」で、最も新しいテイクが「Mage Lich 2015」なので、この曲がMargeLitchの歴史って感じ。

ハンギョドンのカセットテープが無ければ、リハーサル風景の録音も無かったのだ。