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通勤ラッシュ時の座席を撤廃しろ [日記]

羊の群れの恐ろしさ




日本人は羊とかの群れで暮らす草食動物だと思った。

例えばワニなどのは虫類でも、集団で群れている時に外敵に攻撃されると直ぐに仲間達が助けに入るが、アフリカのサバンナに暮らすガゼルなどの群れにライオンが入り込んで仲間の一匹を仕留められても、他のガゼル達は知らん顔。

ライオンが返り血で顔を真っ赤にして内蔵を食いちぎっている真横で、平然と草を食べている・・・日本人がまさにコレだ。

今日も通勤列車が劇混みで、俺は車両中央部でつり革を持って密閉型ヘッドフォンでイギリスのロックバンドYESの名盤「トーク」を聴いていたんだけど、一駅毎に混む一方なので・・・こうなると目の前に座っている人が下車するのは宝くじに当たる様なものだ。

いつの間にか隣に両手に沢山の荷物を持った30台とおぼしき女性が立っていて、暫くすると女性は床に座り込んでミネラルウオーターを飲んでいた・・・体調が悪いのか?はマスクをしているので判らない。

列車は運転間隔調整で進まなくなり、やがて「急病人が出たので救出作業云々」のアナウンスがあって動かなくなった。

やっと動き出したと思ったとき、再び隣の女性が床に座った・・・座席に座っている連中は誰もがスマホをガンミで見向きもしない。

やがて何処かの駅で俺の前に座っていた人が降りたので、隣の女性に譲ろうとしたら若いサラリーマン風の男がサッと座ってしまった・・・座った瞬間に足を組んでスマホゲームを再開した。

目の前の女性が立っているのがやっとでも、若い男は全く意に介さない・・・今時の若者は全体的にアスペ風コミュ障なので、若い人に何かを期待するのは愚かだが、少し恐ろしくなった。

こんなのでも朝からスーツ着て通える職場があるんだから、日本の景気もまんざらでもないなと思った。

暫くすると、若い男が降りたので、今度は女性の肩を叩いて席を譲った。

俺は「これで一安心」と、下車しやすいようにドア近くに移動した。

やがて多量の人間が出入りする有楽町駅に着いた。

いつまで経っても出発しないので、目を開けると先ほどの女性が列車の床に倒れていた。

乗客は半分が40代までの女性、残の半分が40代までの男性で、最後の25%が老人達だったが、助けに入ったのは全員老人の男性だった・・・彼らは倒れた女性を駅のホームまで引きずり出して救援を待っていた。

思わず密閉型ヘッドフォンを外したが、その間誰も声を出さず沈黙の中で淡々と救助作業が行われ、多量のガゼル共が目の前の惨状をよそ目に無関心を装っていた。

しかし、俺が何処かで倒れたら、誰かが救助を要請してくれるんだろうか?

今の老人達が社会から引退し、ガゼルだけの世の中になれば何も期待できないと思う。

問題は列車の中の混雑で、列車を狭くしている元凶は座席だ・・・座席が無ければ混雑は半減できる。

有楽町線は、JR中央線を見習って通人ラッシュ時の車両の座席と網棚は全て撤廃すべきなのだ。