SSブログ

Squier Stratocaster [ギターの話題]

No-02ストラト物語



最近再び弾くようになった「No2ストラト」と名付けたSquier Stratocaste(以下Squier)のお話。

Squierの事は、何度か当ブログでも書いているので重複する箇所があると思うが、最近久しぶりにSquierを弾いているので改めて紹介します。

Squierとの出会いは大阪でDEARERというバンドをやっていた時に、ボーカルの志賀氏から「音は出えへんで」と言われて5千円で買った。

リアピックアップがBill Lawrenceの「L-90」が斜めにマウントされていて、フロントピックアップがBill Lawrenceの「L-250」、ネックはギター改造マニアの志賀氏がScalloped Fingerboardに加工していた。

自宅に持ち帰ってパーツを交換して、数分で音が出た。

早速部屋にある練習用アンプに通して弾いた瞬間からピンと来た・・・不思議な魔力みたいなものを感じたが色が気に入らなかった・・・メタルやっているのにナチュラルってどうかな?と思っていると、British Steeleのギタリスト石田氏がバイクに乗って遊びに来てSquierを「良い色だ」と褒めてくれた。

「そうか、良いんだ!」と嬉しくなって、ピックアップやパーツを交換してメインギターに昇格した。

MargeLitchの初期にピックアップやトレモロブリッジが経年劣化で朽ち果ててしまい、No-01ストラトがメインギターで復活する。

Squierが再び登場したのはアルバム「真実の指輪」のレコーディングの時。

リアピックアップにEMG-81の1発のみで、コントロールもボリューム1つだけという超シンプルな形で、レコーディング時の「バッキング専用ギター」として復活した・・・この時が俺にとって初めてのEMGだった。

アルバムの音は最悪だったけど、EMGが気に入り、リアに86、フロントに81の2ハム仕様にRolandのギターセンセのピックアップ「GK-2」、Floyd Roseを搭載でメインギターに復帰した。

2002年頃だったと思うが、それまで完璧だったSquierが、ライブの最後の曲で1弦のチューニングが極端に狂った。

ファインチューナーでも補正できない程音程が下がった・・・ギターを取り替える時間もなく最後まで演奏を続けたが、今思えばそれが前兆だった。

ある時、ライブ前のリハーサル中にFloyd Roseの1弦がブリッジから抜けた・・・弦が切れたのでは無く、ロックが滑って抜けた。

その原因を俺はFloyd Roseのサドルに入っている四角い「サドルロックインサート」だと思って、ライブハウスの向かいにあった楽器屋さんで買って交換した。

サドルは見た目は普通なのでクラックが入っている事に気がつかず「もう古いギターだから」という事で、他のギターを探すようになった。

当時は原因追及より「長年の酷使でボロボロだから、そろそろ引退させよう」という感じだった。

そしてSonic BlueやCandy Apple Redなどの「パッシブピックアップ」搭載のギターを弾くようになった。

2015年、久しぶりにSquierを弾こうとライブ前日に弦を交換していて1弦をロックしようと六角レンチを回しているとサドルがボロッと割れた

そのショッキングな出来事があって・・・Squierは引退となった。

時は流れ、先日、シーナ&ザ・ロケッツの鮎川さんがお亡くなりになって、長年鮎川さんのメインギターだった年季の入った黒のレスポールを見て超カッコイイ!と思った。

見た目がボロボロでもカッコ良さに関係ない!と思って、俺も長年苦楽を共にしてきた相棒を弾こうとSquierを引っ張り出した。


02.25.02.jpg


ここ数日Squierを弾きまくっているんだけど、最初はポットやスイッチにガリが出ていたのが、弾いているうちに出なくなった。

不思議なんだけど、音もドンドン良くなっている。

Squierに魔力が戻ってきたのだ。