The Haunted Woods

フェイザーのうねり


今回はMargeLitchの「The Haunted Woods - 魔物の森」を紹介します。

「魔物の森」はアルバム「真実の指輪」収録の曲で、アルバムの全曲を短期間で作ったからなのか制作中に「こういう事を考えて作った」という記憶が少ないが、特に「魔物の森」はなんとなく出来たんだと思う。

今回紹介する「魔物の森」は、アルバム制作前に作った非売品デモテープ版で、1992年制作。

1992年は殺人的に忙しい年だった。

「魔王の法廷」の録音から始まり、全くの白紙状態からアルバム1枚分を作曲し、デモテープを作り、フルアルバム制作中にメンバーチェンジまで付いてくる大激動の年だった。

デモ制作の目的は演奏のクオリティーとかでは無く、制作スタッフに全体像を把握して貰うことと、我々の備忘録メモの色合いが濃いので今回紹介する「魔物の森」も、鍵盤パートソロの後半は入れていない。

今、あらためてデモテープ版の「魔物の森」を聞くとCDよりもデモの方が作曲時のイメージに近い。

演奏はボーカル：世良、ベース：後藤、ドラム：長倉、キーボード：桑原（ヘルプ）。





この曲は真実の指輪の物語の中では必要な曲だけど、MargeLitchの曲としては凡庸な曲だと思うが、とにかく演奏時間の長い大作が多いバンドなのでライブで使い勝手が良かった。

ギターはフェイザーのうねりに拘っていたんだと思う。

今聴くと、作った当初より良い感じに聞こえるのだ。