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アポロ11 [ドラマ・映画・アニメ・漫画]

疑いの目で見た




人類が始めて月面に降りたアポロ11のドキュメンタリー映画を見た。

人類が地球以外の星に行ったのは、後にも先にもアポロ計画だけ。

だから月面歩行などのシーンはハリウッドのセットで撮影したという陰謀論もあるので、俺も最初から最後まで疑いの目で見てみた。

映画は記録フイルムって感じで、人類初の月面着陸が真実であるという角度から作られている。

もちろん映画になっている部分は全体のごく一部で大半は機密事項なんだろうけど、とにかく画像が鮮明な事に驚いた。

フロリダ州にあるケネディ宇宙センターで遠巻きに大勢の見物人が見守る中、爆音と共にサターンV型ロケットが打ち上がった・・・積んでいるモノが重いのかユックリ飛んでいった。

宇宙船をサターンVから切り離したあと、およそ3日間かけて月軌道に入った。

宇宙船が月の裏側に入ると地球との交信が途絶えた。

月を周回しながら時々地球の姿が映るんだけど、まるで写真の様にビシッとピントがあって綺麗に映っているのに、宇宙船から間近に見下ろす月面の映像はピンぼけ気味の荒い画像なのが気になった。

月面に着陸する「イーグル」と、探査後月面から戻ったイーグルとドッキングして地球に戻る為に月周回上で帰りを待っている司令船「コロンビア」が分離する。

これまで3名だったのが、月面に向かうアームストロングとオルドリン、コロンビアに残るコリンズに別れた。

イーグルは月面に進み「静かの海」に着陸し、アームストロング船長が「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」と言って月面に降りアメリカ国旗を立てた。

興味深かったのは、月に向かう途中や月面でもやけに「寝る時間」に拘っているのが気になった。

「そろろ寝る時間」とか「おやすみ」という暢気な言葉がテキサス州ヒューストンにあるミッション管制センターと何度も交わされていたが、全員が同じ時間に寝てしまえる程楽な旅行とは思えない…普通なら見張り役は起きて交代しながら寝ると思う。

編集でそういう部分だけ抜き取っているのか、緊張感の無い暢気なやりとりばかりで驚いた。

月面着陸後の映像も、フリーメイソンのメンバーのオルドリンなどは古代エジプトの神オシリスとイシスに供物を捧げる聖餐式を行うなど色々忙しかったみたいだが、映画では遠くからの短い映像だけだったのも非常に不自然だった。

本当なら月面での映像が映画のハイライトなはずだと思うが、不自然に短かく「わざわざ月まで何をしに行ったのか?」と思ってしまった。

そして相変わらず月面から見える地球の姿は、まるでキューブリック監督の「2001年宇宙の旅」での地球の様に綺麗で鮮やかなのに、月面の様子はぼやけてシャキッとしない。

クッキリしているのはカメラ撮影された写真で、月面の粉状の砂に付いた足跡などは凄くシャープに撮影されているが、動画で撮影された映像は月面で動き回る人のアップも無く全体的にピンぼけなんだけど、何故か地球だけはハッキリピントが合っている。

これって、本当に月面で撮影していたとして、月面をクッキリ写せない事情があったのか?と思うほど不自然。

そういえばアポロで月面に行った飛行士に「月面から空を見上げて何が見えましたか?」という質問に対して絶句して答えられなかったという話を思いだした…何で即答できなかったのかな?

その後「月面に立てたアメリカ国旗が風で揺れている」とか、「月面で撮影した写真の影の角度がオカシイ」とか、色んな捏造説が出てくるが、俺はそれらのほぼ全ては疑いを持つ人の視線を反らさせる為の餌だと思っている。

以前から疑問に思っていて、この映画を見て確信に変わったのは旗でも無ければ影でも無く、月面とテキサス州との交信時のタイムラグ。

映画では月面とテキサス州との会話は、まるで隣町との交信の様にクイックだけど、電波の進む速さは「1秒間に30万km」で、地球と月の距離は約38万kmあるので、地球のアンテナとアポロが最短の位置でも最低1秒以上のタイムラグが生じる。

アポロからの電波信号は、オーストラリアなど地球の様々な場所にあるアンテナからテキサス州に送られるので、実際のタイムラグはもっと大きい。

しかし映画では、国際ニュースで現地レポーターからのライブ映像などで起きるタイムラグが全く無い。

これって映画では一言一言をスムーズな会話に聞こえるようにカットしているのだろうか?

確かに、大半の映像は乗組員の口を映していないので、編集は可能だけどタイムラグがあった方がドキュメンタリーとしてはリアルだと思う。

月面での探査を終え、イーグルが月の上空でドッキングを待つコロンビアに向かって打ち上がる。

この時、一体どうやって広大な月面上空でコロンビアを探すのか?と思っていたら「ナビゲーションシステム」という言葉が聞こえた。

1969年にそんな高度な技術があるのに驚いたが、冷静に考えるとナビの技術がないと人間の力では不可能だと思う。

当時のコンピュータは今の電卓程度のモノだったと聞いたことがあるが、ナビを動かしたなると現在でも相当のスペックという事になるが、ソ連との冷戦時代はその辺りは極秘事項だったと思う。

アポロはまだまだ謎だらけだと思った。

映画を見て、益々疑惑が生じたのだ。