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蜂の巣 [日記]

スズメバチ




なにげに窓越しにベランダを眺めると、1匹のスズメバチがいた。

姿形はどこから見てもスズメバチなんだけど、俺の知っているのの半分くらいの大きさ。

ネットで調べると、コガタスズメバチというのがいるらしく、特に珍しくも無いらしい。

追い払おうと、窓ガラスを叩いたが微動だにしない…まるで作り物の様に動かない。

そいつが止まっている所が、いつの間にか出来ていた小さなミツバチの巣だった。

それがベランダに出るために開け閉めする窓の真上にある。

これは大変な事になったと、殺虫剤を探すと「キンチョール」があった。

再び窓に戻るが、スズメバチは逆さまに出来ているミツバチの巣に逆さまに止まっている…人間ごときの出す音なんかには驚かない、昆虫の王者の風格だ。

奇跡的に蜂の巣が換気用の小さな網戸の近くだったので、網越しにキンチョールを吹きかけた。

部屋に殺虫剤が戻るのが嫌なので、一瞬だけシュッと吹きかけてみた。

スズメバチは相変わらずピクリともしなかったが、10秒ほど経って顔面を足で拭った。

次第にキンチョールが効いてきたのか何度も拭うようになり、やがて飛んでいった…迷わず真っ直ぐに飛んでいった。

小さなミツバチの巣にミツバチは見あたらない。

でも、どんな蜂だろうが俺が出入りする場所に巣があるのは迷惑なので、巣が完成する前に発見できて良かった。

一家にひとつキンチョールは必要なのだ。