謎の結末

奴らを高く吊るせ!


テレビで西部劇を見た。

イーストウッドがイタリア製西部劇の大成功後のハリウッド凱旋作「奴らを高く吊るせ!」という映画で、牛泥棒の濡れ衣を着せられ殺されそうになるカウボーイが復習するお話し。




とにかく何処でもスパスパタバコを吸っているし…今の映画ではアリエナイシーンの連発という意味では、今の映画には無い面白さが満ちあふれている。

ただ、何度も馬鹿長いCMが入って、日本のバラエティー番組みたいにCM後は少し巻き戻して見せてくれないので、どういう話か忘れてしまっていて混乱する。

ほぼ100%騙しやすい老人相手のCMなのがツマラナイのでチャンネルを変えている間に話が進んだりして、途中から結末が見たいという気持ちだけで見ていた。

主人公が判事さんとアレコレ話し合いになって、保安官を止めようと思っていたイーストウッドが気を取り直して逃げた2人を追いかける所でCMになった。

どうなるんだろうか？とチャンネルを変えるのも面倒なので、目を開けたまま脳細胞停止状態で寝転がっていた。

しかしいつまで経っても老人向けのCMの連続で、老人の骨や関節に良いサプリとか、老人の腰痛に優しい座布団、老人の住んでいる家を担保に金を貸す銀行などのCMで気の毒な老人達が入れ替わり立ち替わり出てくるだけでいつまで経ってもイーストウッドは出てこない。

我慢の限界に達する頃、唐突に寂れた冴えない観光地をマイナータレント数人が尋ねるやっつけ番組が始まった。

え？

イーストウッドはどうなったの？

夫が殺された未亡人とイーストウッドの関係は？

スマホで５ちゃんねるの実況板を見ると、皆が同じ事を思っていて肝心の映画の結末が大幅にカットされているんじゃないか？と怒っていた。

もう「奴らを高く吊るせ!」の本当のラストシーンがどうなのか？はどうでもいい。

ただ放送局は、映画が終了する時は視聴者に「終わりました」と明確に判る様にして欲しい。

意味不明な映画だったのだ。