トレブルの魅力 [ギターの話題]
ギターサウンド考察
コロナ騒動で自宅ひきこもりからの退屈対策の一環としてDTMに着手している。
俺の仕事の勤務は緊急事態宣言でも変わらないので、常に自宅にいるわけでは無いが、時間のあるときにDTM専用マシンを立ち上げてコツコツ作っている。
今回は、今回のDTM再始動の切っ掛けであるギターアンプの考察。
最近引っ張り出したROCKTRONのVooDu Valveの音を紹介する為に、最初は適当なリフを録音する予定だったのが、途中から他の楽器も入れようとなって、ギターの音もこれを機会に音決めをやってしまおうと考えた。
VooDu Valveは今時のマルチエフェクターと違って、世界の名器と呼ばれるモデリング・アンプとかは入っていない。
VooDu Valveで最近のメタル系のハイゲインみたいな音を作ろうとすると難しいと思う。
基本的にはMARSHALLのJCM-800より前の音に近い感じだと思う。
その時代のアンプと今時のアンプの違いは、歪みの細かさとか、ミドル域の特徴とかだと思う
ギターアンプや機材は1990年代頃から劇的に進化したけど、その頃の俺はハイミドル域に特徴を持たせた音が好みだった…今の機材で例えると、大流行で皆が持っているSUHRの「Riot」みたいな音が好みで、そういうのは昔のMARSHALLの音とは別物だった。
しかし、最近ギターのリハビリを車いす状態から再開するのを機に、弦やピックまでそれまでとは別のモノを使わずにやっているので、どうせならギターサウンドも変えようと思った。
そこでVooDu Valveで、昔懐かしいプレキシ・サウンドに挑戦しようと思った。
俺なんかもプレキシ・サウンドに対しては「こうでないといけない!」みたいなこだわりがある。
俺が思うプレキシ・サウンドのイメージは、シングルなら初期のイングヴェイとかで、ハムバッカーだと高崎晃、エディー・ヴァンへイレンだときめが細かすぎて艶がありすぎる。
俺が感じる特徴は歪みで、「不足」していると感じる。
「耳に痛い爆音だから歪んで聞こえるだけで、あまり歪んで無い」という印象。
昔のMARSHALLは真空管のパワー管で歪ませていて、マスターボリュームが付いて無いので爆音にしないとショボショボの音で、その辺りを判っている人はアンプヘッドとキャビネットの間にアッテネーターを挟んで音量を調整していた…JCM-800辺りからマスターボリュームが付いたので音量調節が楽になったが、それ以前は大変だった。
とりあえずVooDu Valveの前段にクリーンブースターやオーバードライブを挟んでみると、凄く元気に歪んでくれる…line6のPODみたいなノイズも出ない。
しかし俺の思うプレキシ・サウンドとは違う…不純物が混じっている感じで、ギター直に「するべき」だと思った。
VooDu Valveでは歪み過多になるので、0~78まであるゲインを50に下げたら例の少し物足りない独特の感じが出てきた。
その設定で色々やっているうちに「音抜け」に尽きるかなと思った…高域を上げないと歪み以前にモワッとして抜けない。
そこで低域カット方向で高域強調でジャキンジャキンの「激硬」にすると、歪みは変わらなくても歪みが増した様に聞こえる。
ポイントは、ボトムのズンと来る音を思い切ってカットするとシャープになる。
恐らく歪み部分が良く聞こえる様になるだけだと思うが、慣れてくるとガツンと手応えはある。
画像がぼやけてハッキリしなかったのが、解像度が上がってビシャッとピントが合うみたいな感じ。
ただ副作用があって、音の先が鋭利になるので弾きが難しくなる…1ミリのミスもカチッと忖度無く出力されるので、ナンチャッテで弾くとナンチャッテにしかならない。
ただ、トレブルを上げて弾いていると、これも1つの歪みの在り方なのかなと思い始めた。
ギターを弾き始めた頃の俺にはミドルという概念が無く、Maxonのトレブルブースターをギターに刺すと田舎の公衆便所じゃ無いけどアンモニアが目に染みる様な、ロイ・ブキャナンのテレキャスみたいな突き刺すキンキンした音が出が、その頃の俺の「歪み」の大ざっぱな概念だったと思う…それほどMaxonのトレブルブースターが作り出すトレブル臭は強烈だった。
いつの頃からか、高域を避けてハイミドル指向になったけど、そうなった理由はノイズとハウリングだと思う…もうピーピー鳴ってどうしようもなかった。
この耳に突き刺す音は、関東の人にはなじみがないと思うが、俺には昔懐かしい「ひやしあめ」みたいなモノ。
冷たすぎる程キンキンに冷えたのを一気に飲もうとすると、虫歯と後頭部がキーン!と痛くなってのたうち回る所が似ている。
以前はこの「キーン!」が嫌で、出音がそうなるとピックアップをフロントに切り替えていたが、リアのキンキンサウンドの方が表情を作りやすい。
纏めると、トレブルを上げて歪みを抑制させるか、足りない歪みをトレブルで補う感じがプレキシへの道かも。
久しぶりにトレブルの良さを再認識したのだ。
コロナ騒動で自宅ひきこもりからの退屈対策の一環としてDTMに着手している。
俺の仕事の勤務は緊急事態宣言でも変わらないので、常に自宅にいるわけでは無いが、時間のあるときにDTM専用マシンを立ち上げてコツコツ作っている。
今回は、今回のDTM再始動の切っ掛けであるギターアンプの考察。
最近引っ張り出したROCKTRONのVooDu Valveの音を紹介する為に、最初は適当なリフを録音する予定だったのが、途中から他の楽器も入れようとなって、ギターの音もこれを機会に音決めをやってしまおうと考えた。
VooDu Valveは今時のマルチエフェクターと違って、世界の名器と呼ばれるモデリング・アンプとかは入っていない。
VooDu Valveで最近のメタル系のハイゲインみたいな音を作ろうとすると難しいと思う。
基本的にはMARSHALLのJCM-800より前の音に近い感じだと思う。
その時代のアンプと今時のアンプの違いは、歪みの細かさとか、ミドル域の特徴とかだと思う
ギターアンプや機材は1990年代頃から劇的に進化したけど、その頃の俺はハイミドル域に特徴を持たせた音が好みだった…今の機材で例えると、大流行で皆が持っているSUHRの「Riot」みたいな音が好みで、そういうのは昔のMARSHALLの音とは別物だった。
しかし、最近ギターのリハビリを車いす状態から再開するのを機に、弦やピックまでそれまでとは別のモノを使わずにやっているので、どうせならギターサウンドも変えようと思った。
そこでVooDu Valveで、昔懐かしいプレキシ・サウンドに挑戦しようと思った。
俺なんかもプレキシ・サウンドに対しては「こうでないといけない!」みたいなこだわりがある。
俺が思うプレキシ・サウンドのイメージは、シングルなら初期のイングヴェイとかで、ハムバッカーだと高崎晃、エディー・ヴァンへイレンだときめが細かすぎて艶がありすぎる。
俺が感じる特徴は歪みで、「不足」していると感じる。
「耳に痛い爆音だから歪んで聞こえるだけで、あまり歪んで無い」という印象。
昔のMARSHALLは真空管のパワー管で歪ませていて、マスターボリュームが付いて無いので爆音にしないとショボショボの音で、その辺りを判っている人はアンプヘッドとキャビネットの間にアッテネーターを挟んで音量を調整していた…JCM-800辺りからマスターボリュームが付いたので音量調節が楽になったが、それ以前は大変だった。
とりあえずVooDu Valveの前段にクリーンブースターやオーバードライブを挟んでみると、凄く元気に歪んでくれる…line6のPODみたいなノイズも出ない。
しかし俺の思うプレキシ・サウンドとは違う…不純物が混じっている感じで、ギター直に「するべき」だと思った。
VooDu Valveでは歪み過多になるので、0~78まであるゲインを50に下げたら例の少し物足りない独特の感じが出てきた。
その設定で色々やっているうちに「音抜け」に尽きるかなと思った…高域を上げないと歪み以前にモワッとして抜けない。
そこで低域カット方向で高域強調でジャキンジャキンの「激硬」にすると、歪みは変わらなくても歪みが増した様に聞こえる。
ポイントは、ボトムのズンと来る音を思い切ってカットするとシャープになる。
恐らく歪み部分が良く聞こえる様になるだけだと思うが、慣れてくるとガツンと手応えはある。
画像がぼやけてハッキリしなかったのが、解像度が上がってビシャッとピントが合うみたいな感じ。
ただ副作用があって、音の先が鋭利になるので弾きが難しくなる…1ミリのミスもカチッと忖度無く出力されるので、ナンチャッテで弾くとナンチャッテにしかならない。
ただ、トレブルを上げて弾いていると、これも1つの歪みの在り方なのかなと思い始めた。
ギターを弾き始めた頃の俺にはミドルという概念が無く、Maxonのトレブルブースターをギターに刺すと田舎の公衆便所じゃ無いけどアンモニアが目に染みる様な、ロイ・ブキャナンのテレキャスみたいな突き刺すキンキンした音が出が、その頃の俺の「歪み」の大ざっぱな概念だったと思う…それほどMaxonのトレブルブースターが作り出すトレブル臭は強烈だった。
いつの頃からか、高域を避けてハイミドル指向になったけど、そうなった理由はノイズとハウリングだと思う…もうピーピー鳴ってどうしようもなかった。
この耳に突き刺す音は、関東の人にはなじみがないと思うが、俺には昔懐かしい「ひやしあめ」みたいなモノ。
冷たすぎる程キンキンに冷えたのを一気に飲もうとすると、虫歯と後頭部がキーン!と痛くなってのたうち回る所が似ている。
以前はこの「キーン!」が嫌で、出音がそうなるとピックアップをフロントに切り替えていたが、リアのキンキンサウンドの方が表情を作りやすい。
纏めると、トレブルを上げて歪みを抑制させるか、足りない歪みをトレブルで補う感じがプレキシへの道かも。
久しぶりにトレブルの良さを再認識したのだ。
2020-04-25 23:43