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早い結末 [日々のあれこれ]

生きる価値[ペン]



相模原障害者施設殺傷事件の犯人である、元施設職員の被告に死刑判決が下された。

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なにか、事件の背景や犯行の動機などが明らかにならないうちに判決が出た感じで、被害者の父親の方も「もやもやしたまま結審し、判決に至った」とコメントしておられる。

早々と判決が出た理由はなんだろうか?

俺なんかは被告は既に責任能力が問えないほど精神状態が悪化しているが、世論としては無罪判決は出せないし国家秩序に関わるので判決を急いだんだと思っている…被告の主張を「思想」とするか「妄想」とするかは難しいが、犯行前の措置入院の時点で相当壊れていたと思う。

いずれにせよ極刑でないと模倣犯の出現も怖いだろう。

しかし、この事件は色々と考えさせられる事が多い事件で、軽々に論じれない。

この事件が社会で大きな反響だったのは事件の凄惨さだけでなく、被告的思考が大なり小なり誰の頭の中にもある事を意識させられたからではないだろうか?

それと同時に改めて介護を必要ととする弱者達と、常に生産性の競争に晒されている健常者達とが共存していくあり方の問題を考える切っ掛けだったと思う。

事件の大きさに比べて、あっけない結末だったのだ。