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節分 [日記]

鬼は外[exclamation]


節分の時期が来ると、最近は売れ残ったのを多量に廃棄することで問題になっているが、俺は関西で育ったが、恵方巻きなんて聞いたこともなかった。

ある年に、母親がどこかの方角に向かって黙って巻き寿司を丸かじりしろと言い出した。

ただ節分の豆まきや鬼払いは、俺が育った奈良県では大きな寺で色々行事が催される。

法隆寺にある西円堂では「追儺会」というのが行われる。

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鬼追いと呼ばれている。

法隆寺の鬼追いは日本一古く、1261年から始められた。

松明を振りかざして歩く鬼の後を、毘沙門天が矛を使って追い払うスタイル…聖徳太子が戦勝を祈願すると、毘沙門天王が現われて戦勝の秘法を授けた…信貴山の朝護孫子寺の毘沙門天だ。

法隆寺の追儺会も東大寺のお水取りと似ていて、松明の火の粉がかかれば「その年は無病息災」というような信仰がある。

鬼は日本の妖怪らしいが中国にも居るらしく、中国の人達は日本人の事を「小日本の日本鬼子」と呼んでいる。

俺は四天王に踏みつけられてもがき苦しんでいる邪鬼が好きなので、鬼子と呼ばれると嬉しい。

こういう太古から伝わる伝統行事はいつまでも残ってほしいのだ。