SSブログ

2019年のMOTO-GPを振り返る [モータースポーツ]

ホンダの行方[モータースポーツ]


今年のMOTO-GPは、ホンダへ移籍したロレンソへの期待が大きかっただけに、失望も大きかった。

12.30.01.jpg


結果として、俺は例年に増して退屈な1年だったと思う。

最初の数戦でマルケスチャンピオン決定って感じで、残りは消化試合が淡々と行われていた印象しか無い。

余りにもマルケスと「その他のライダー」の開きが大きすぎた。

ただ、今年を振り返ると、ホンダのマシンはマルケスにだけ乗りこなせるマシンだったのか?には疑問を感じるようになった。

というのも、マルケスもロレンソ程では無いが、両腕の脱臼など結構危険な箇所に大きな怪我を重ねている。

確かに転倒するのも上手いが、マルケスの決勝までの「転倒する事で限界点を探る方法」は安全とは言えない…大怪我をしない保証なんて無いというか、どんな状況であっても転倒はしないことに越したことはないと思う。

来期のマルケスの数少ない弱点はチームの相棒が弟とはいえルーキーだと言うことで、マシン開発はこれまで以上にマルケス中心になる…来期も勝ち続けるマシンを開発できるか?だと思う。

俺はマルケスが安全な方向にマシンを開発出来るとは思えない…つまり、よりハイリスクな乗りにくい方向に加速すると思う。


今年最も残念だったのがロレンソの引退。

しかし、ロレンソの特に怪我から戻ってきた後半戦の異様な遅い走りを見ると、今年でホンダから離脱する作戦ではないか?と疑ってしまう。

あくまでも憶測だけど、ロレンソは怪我の恐怖で走れなくなったのでは無く、マシンを自分仕様に開発したマルケスですら怪我をするマシンに絶望したのかもしれない。

主にエンジンの特性だと思うが、恐らくロレンソやロッシのスタイルは直4エンジンで安定するんだと思う。

だから、ロレンソの走りに似ているヤマハのクアルタラロが、予選ではマルケスより速い。

王者マルケスが他をブッチギリなので、マルケスの走りが次世代の走りで、他は時代遅れの様な風潮があるが、それでは古いスタイルを継承するクアルタラロの速さを説明できない。

ひょっとするとロレンソは今年でホンダから抜ける為にわざとノロノロ走っていたのかもしれない。

ロレンソは今年一杯までホンダとの契約が残っているので、今はまだ何も話せないが、ヤマハに戻るかもしれない…テストライダーで戻る情報が出ている。

2020年はテストライダーで怪我を完全に治せば、成績次第では引退するロッシに変わってロレンソ・クアルタラロのヤマハワークスが誕生するかも。

いずれにせよ、あと数日で年が変わるのでハッキリすると思う。

ロレンソの動向に注目なのだ。