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特別展 円覚寺の至宝 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

三井記念美術館[ペン]


日本橋で、鎌倉円覚寺の特別展を見てきた。

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円覚寺と円覚寺派寺院の国宝、重要文化財が約半数の至宝が総点数110点という豪華な内容だった。

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平日朝、開館後20分ほどで着いたが…今日は休館日なのか?と思うほど、誰もいない。

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エレベーターで受け付けに行くと、係員さんがいつもの様に出迎えてくれた。

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館内は凄く空いていて一つ一つ時間を掛けてじっくり見ることが出来た。

円覚寺は、華厳教と禅が一体化した本格的華厳禅の日本で初めての寺院で、見仏ファンとしては全体の展示の割合が少なかったが、鎌倉~室町という奈良・京都とは違う時代の仏像を興味深く拝見する事が出来た。

南宋時代に流行った遊戯坐像である清雲寺の滝見観音は優美で、 法衣垂下なこの時代の仏像も凄いなと改めて驚いた。

白雲庵の鎌倉時代の宝冠釈迦如来坐像も良かった。

気に入ったのは浄智寺の鎌倉時代の韋駄天立像で、全然足が速く無さそうなのが可笑しかった。

俺が見てきた奈良や京都の仏像と違ったのが、光背で見たことがない形ばかりで興味深く見て回った。

仏像以外の品々も興味深いものが多く、青磁袴腰香炉などは金継ぎしてある部分までが美しかった。

空いている館内は冷房も良く効いていて、皆マナーが良かったが…一組だけ日本人のオバサン2人組が大声で歩いていて係員に注意されてからは、俺も数々の展示に行っているが過去最高の静けさだった。

というか、物見遊山なマナーを知らない高齢者達でごった返すトーハクと違って、三井記念は上品な人が多い。

大満足で展示室を出て、売店で図録を購入。

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後ろにポツンとある青磁袴腰香炉が可愛い。

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また、鎌倉に行きたくなったのだ。