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頼れるモノ [日記]

年の功[郵便局]

先日父が亡くなった関係の残務処理で郵便局でガサゴソやっていた。

これまで年に1度行けば多い方だった郵便局に、この2週間で何度行ったか判らない程出入りしている。

今回も慣れない事ばかりで難儀した。

例えば簡易書留で郵送する場合、俺はそういうのを利用した事が無く、ネットで調べても判らなかったので、現金書留みたいな専用の封筒を使うのだと思いこんで自宅に封筒なんて腐るほどあるのに持たずに出かけると、普通の封筒を使うので郵便局で新たに封筒を買う羽目になってしまった…郵便局の人には当たり前の日常なんだろうけど、ホームページには「簡易書留は普通の封筒を使用します」と書いておいて欲しい。

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そういう郵便初心者丸出しの俺が、局の中で悪戦苦闘していると…待合いのソファーから立ち上がって歩くのがやっとの老婆が受付窓口に呼び出された。

婆さんは積み立て式の保険か何かを解約して現金にしたいらしい。

オレオレ詐欺か?と思いながら聞いていると、婆さんが大声で係員に言うには、旦那が急病で入院したので、とりあえず100万円持っていくらしい…耳の遠い婆さんに、親切な係員が「残りの400万円は預金口座の方に入れておきましたよ」と大声で説明していた。

婆さんも大変だなと思ったが、サッと100万を用意したのは流石に年の功だ。

俺なんか、父が亡くなった時は職場から普段着のままで奈良に行ったので現金を作る時間が無く、毎日ATMで限度額一杯を引き出して大変だった…ATMによって限度額が違う事すら知らなかった。

婆さんの「とりあえず100万」も正しい…原因が何であれ、今時入院となれば「100万からスタート」だから、頼れるモノというか、イザという時に物を言うのはお金だ。

歩くのもやっとの婆さんが、凄く逞しく見えたのだ。