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指の筋肉 [ギターの話題]

地道な練習[るんるん]

ここ最近ギターの初歩を練習しているんだけど、途中経過として練習していて気がついたことを書いてみる。

色々な練習を試しているんだけど、俺はその中に「指の分離練習」を取り入れている。

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指の神経が小指と薬指などは近くにあるので信号が混信するらしく、小指だけ動かそうとしても薬指も同じように動いてしまう。

そういう現象を、ピアノでいえば「ハノン」とかだと思うけど、一つ一つの指がバラバラに動くように練習するというのが、ギターの初歩の練習でも必ず出てくるオヤクソク練習。

YOUTUBEなどで検索すると、ギター講師が教えてくれる動画が星の数ほど出てくるが、どれも「講師の指の分離自慢」みたいなのばかりで、何故それを行なうのか?はイマイチ判らない。

また、YOUTUBE講師にはトンデモナイ「やってはいけないこと」を大威張りで教えている危険なのもあるので要注意…こういうのに騙される人もいると思うので止めて欲しい。

何でトンデモ講師が出てくるのか?だけど、とりあえず俺がギター講師になったとすれば、最大の問題は「練習課題の捻出」だと思うので、練習ネタに困ると苦し紛れにアリエナイ事を言い出すことになるのかも…他のライバル動画と同じネタは使いたくないだろうし、ギター講師って学校の教師と違って大変な職業だと思う。

学校の先生は、例えば全国に数え切れないほど小学校があるけど、算数の授業で教えていることはどこの学校もほぼ同じ事が書かれた教科書を使って、教職員免許を持つ教師達がほぼ「同じ事を教えている」…なぜなら数学は全世界共通の真理で答えは1つしかないからで、他の教師と違うことを考える必要がない。

だから、YOUTUBEのギター講師なんて、良心的な講師が1人いれば事足りるんだけど、変なのも混じっているのが実情…とにかく、どの講師だろうが全部を鵜呑みにしないことが大事。

そして今回のお題である指の分離練習でも、手癖で弾けるフレーズを弾くだけで事足りているなら全く必要ないと思う。

ただ、必要になってくる場合もある…特に速く弾く方向を極める場合、指の分離練習は大きな武器になると思う。

速弾きといえばピッキングも重要になってくるけど、ハンマリングなどのレガートが使えるのでフルピッキングで無くても音は出るが、弦を押さえる方は全部押さえないとダメ。

一言で「速弾き」と言っても、最近はJason Richardsonなんて化け物が出てきたりで、速さの基準が根底から変わりつつあるが、速さもあるレベルからは総合的なバランスが大事になってくるのだけは確か。

指の分離の練習の最大の効能は「指の筋肉が付く」事だと思う。

例えば手癖だけで弾いていると、よく使う部分には筋肉が付くが、付かない部分には殆ど付かない手になってしまう…繰り返すが、その状態でも充分ギターは弾ける。

しかし、指の分離練習を行なうと、手のひらや指の全体に筋肉が付く…つまり指の筋トレ。

指に力が付いてくると持久力が増し、少しチャレンジングな指のフォームでもスイスイ動くようになる。

また、速く弾くのもあるレベルからは無駄な動きを抑えないと厳しくなるので、極力指の動きも少なくしたい…そういう時に指に力があるのと無いのとでは差が出てくる。

俺の場合、若い頃は色々やっていたので、指の筋肉もある程度は付いていたと思うが、人間は易きに流れるので次第に楽な手癖方向になり…劣化する所はシオシオに劣化していた。

俺の場合は速弾き云々で無く、その鈍った箇所に「今更オッサンが鍛えて新たに筋肉が付くのか?」に凄く興味があったんだけど、驚くことに…ある程度やってみると筋肉が付いてきた。

しかし、筋肉が付いてくると指がパワフルになるので、それまでの感覚で弾くと指の第2関節が突き指みたいになって非常に危険…そのうち関節も強化されるというか、慣れるんだと思う。

こういうのは練習の過渡期に起きる現象だと思うが、効果が出ているのでやり甲斐はある。

指の「筋トレ」は、メロディーを弾くわけではないのでツマラナイけど、極力毎日地道に続ける事が大事だと思う。

基礎練習は忍耐なのだ。