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メインギター [ギターの話題]

ピックング勘[あせあせ(飛び散る汗)]

ギターの長期ブランクからのリハビリで、「Sonic Blue」のStratocasterを弾こうとしたんだけど、鳴らすのは厳しいと判断、「弾きが楽なギター」に変更しようと思った…苦痛は続かないので、続けるためには極力楽な方がよい。

何を持って楽と感じるか?なんだけど、俺の場合ネックの幅や太さ、フレットのアールなどで弾き安さが変わると感じる。

「Sonic Blue」と同じStratocasterで、持っている中で最も楽に鳴らせるのはラージヘッドの「ホワイト」でモノはイングヴェイ・シグネイチャー。

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これはメイプルのネックにジャンボフレットで、オールドタイプと違ってアールが少ないので弦高を少し低くできる。

スモールヘッドのネックのフレットはアールがきつくて弦高を落とすと、チョーキングで弦がフレットに当ってミュートされてしまうので弦を高めにするので弦の押さえが厳しい。

リハビリをしていて、即指先に弦が食い込んで痛くなったが、ラージヘッドのフレットだと押さえが楽なのに加え、ジャンボフレットなので弦がフレットに当るだけで太い音が出てくれる。

搭載ピックアップはブリッジ側からSEYMOUR DUNCANのSLSD-1b、センターがDIMARZIOのDP184、フロントがDIMARZIOのDP180 Air Norton Sで、ジャックはスイッチクラフト、PU切り替えSWはDIMARZIOの3点、1ボリュームノートーン、ポットはSEYMOUR DUNCANのYJM High Speed Volume Pot 250k、内部配線はオヤイデのPCOCC、ストラップはDiMarzioのYJM Cheetah Cliplock。

パーツは殆ど「Sonic Blue」と同じギターだけど、持った感じはカナリ違う。

左手が楽になる分、右手の動きに集中できる。

左手の指がヘロヘロになっている問題は、たった1日でかなり戻ってきた。

問題はピッキングで、ベースと違うので感覚が戻るまで時間が掛かった。

ここから先は俺と同じリハビリ状況の人や、ギター初心者も同じなので参考になると思うが、ピッキングには色々あるけど、突き詰めればオルタネイトピッキングがシックリ来る事を目指す。

「ピック」と「弦」と考えると、どうしてもピックで弦を弾くってイメージになると思う。

ダウンピッキングやアップピッキングで、1つ1つピックで弾いていたのをオルタネイトになると上下で弾く感じになるイメージだと思うが、俺の場合はオルタネイトと「それ以外」を分けて考える。

オルタネイトの場合、ピックが弦の上を滑るイメージ…弾くのでは無く滑らせる。

これをスムーズにやろうとすると、ピックの形状や材質が問題になってくる。

薄くてしなるピックだとピック自体が反ってしまって滑らないし、先が尖っていても滑らない。

俺も2000年頃までは、先の尖ったピックの超先端部を極力振り幅を短くして弦を「弾いて」いたが、その奏法が求められない音楽性になって以後は「滑らせる」ピッキングに変えた…理由は楽だから。

俺の場合JIM DUNLOPのDELRIN 500 Standardシリーズの2.00という分厚いピックを使って、弦の上を滑らせている。

DELRIN 500は滑らせるだけで、まるで弦を押し上げたり押し下げたりて弾いた時の様なパチン!とした効果が得られる。

この「滑らせ効果」と腕を回転させるピッキングを組み合わせると更に楽になる。

右手の手首は少し曲げた感じで固定する…手首や肘を動かしてピッキングするのでは無く、どちらも固定して肘から先を回転させる。

コツはギターのボディーに肘の先を少し押しつける感覚で「肘でギターを挟む」感じで、腕を固定するとピッキングポイントがブレにくくなる。

速く弾く場合は回転の振り幅を極力小さくしてやると速さにも対応でき、「滑り」と組み合わせると相当の音符を詰め込む混むことが出来る。

どうしても速弾きとなると、頑張ってピッキングを忙しくする「動」の印象だと思うが、イメージとしてはむしろ無駄な動きを極力カットしてスムーズに動かす「静」の印象で弾くと上手く行くと思う。

ホワイトStratocasterを超久しぶりにケースから出して弾いてみた。

俺のメインギターだけあって、弾きやすさは抜群だけど弦のミュートが上手くできない。

強めにミュートして、2弦を使った分散和音をひたすら練習すると、感覚が戻ってきた。

「腕の回転」が出来れば、右手は完成なのだ。