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日光 東照宮 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

鹿さんサヨナラ[カメラ]

東照宮は輪王寺を更に極端にした雰囲気で、神社という枠を越えていた。

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巨大な鳥居の横に極彩色の五重塔があったりで、ナンデモアリ状態。

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輪王寺~二荒山神社というルートで歩けば、東照宮が凄さのメーターが振り切る感じ。

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東照宮は、輪王寺に溢れかえっていた老人に加え、中学・高校の修学旅行生の団体が混じるので混雑の度合いが更に増す。

輪王寺から見て回ると、疲れのピークに混雑が加わるので、輪王寺に比べると東照宮は小さいんだけど気分的には倍程広く感じる。

境内にくつろげる場所があれば良いのだが、特に見あたらないし、例えあったとしても先客に占領されているだろう。

物見遊山な婆さんと、修学旅行生を掻き分けて進む。

見たかった三猿の前は、ニワカ写真家達に占拠されていた。

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しかし、その混雑も「眠り猫」の前と比べると空いていた。

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可愛い三猿のお守りをゲット。

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東照宮で最も重要な、重苦しい空気を醸し出す薄暗い御本社の中も、堂内全体に響き渡る吠え婆の咆哮が厳粛な雰囲気を吹き飛ばしていた…凄かった。

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梅雨の時期の平日でこの混雑という事は、秋の紅葉が綺麗な観光シーズンで連休中とかどうなるんだ?と思うと恐ろしくなった。

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俺は東照宮の歴史には全く無知で、余り興味も無いんだけど…見るモノの一つ一つが庶民のものでは無い感じで…恐らく江戸の町人が東照宮内を歩くなんて恐れ多くて出来なかったのでは?と感じた。

徳川の財力を使ってトコトン贅を極めた門や建物は見事だった!

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派手さでは日本一だと思う。

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空いている日なんて無いんだと思うけど、もし参拝客の少ない東照宮で落ち着いて見て廻れれば印象は違うだろう…何倍も凄さが伝わると思った。

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東照宮を見終えて、旅仲間のKちゃんと「色々凄かったね」とか言いながら、玉砂利の道を駐車場に向かって歩いた。

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やがて道路がアスファルトに変わり…輪王寺前の自販機に到着、即効でドリンクを購入。

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俺は感じるモノがあって、何故か来たときのルートで無く、別ルートを歩きたくなって違う道に進んだ。

小道を右に曲がるとき、反対方向から話しかけられた気がして立ち止まった。

そちらを見ると、綺麗な雄雌二頭の鹿がこちらを見てキョトンと立っていた…そんな所に野生の鹿がいるとは思えないので最初は良くできた置物だと思ったが、奈良公園の鹿を一回り大きくした感じの綺麗な野生の鹿だった。

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その時は日光の神様が見送りに来てくれた感じで、「サヨナラ」という声が聞えた気がした。

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俺は咄嗟に日光山のシシ神様だと思ったのでその場から動かず、心の中でサヨナラとつぶやいた。

日光は広大なパワースポットだったのだ。