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日光 輪王寺 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

何から何まで独特[カメラ]

輪王寺や東照宮を見て回ると、全部同じに見えてきて見分けが付かなくなってくるんだけど、元々は日光山といって全て一括りになっていたのが明治になって神仏分離令で輪王寺と東照宮、二荒山神社の「二社一寺」に別れた経緯があり、現在は再び「二社一寺」の境内が「日光の社寺」として世界遺産に登録されている。

輪王寺は中禅寺と一緒で勝道上人により開創されたらしい。

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輪王寺は、日光山中にある寺院群の総称で、とにかく境内が広大!

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屋根の修復をやっていて、延々階段を上って屋根の工事を見学した。

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何の案内も無いので何階まで上るのかも判らず、皆が階段を上るので何かあるんだろうという考えで付いていったが、屋根が見える廊下があるだけで再び階段を降りるだけだった…知っていればスルーしていた。

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奈良・京都の寺社仏閣との違いは、常に新しい状態を維持するというか、綺麗に塗り直されているので、どのお堂もビカビカのギラギラに保たれている。

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東大寺の南大門も新品の時はこういう感じだったのかな?と思うが、奈良の寺が青や丹中心なのに対し、黒と金が多いので違和感がある。

門などには極彩色の彫り物があるのが特徴で、それぞれに意味があるんだろうけど良く判らない。

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良く判るのは、それらをギンギラギンに維持するメンテナンスにもの凄くお金が掛かっているという事。

仏像もあるんだけど、塗装が新しいので見た目で古いのか新しいのかが判らない。

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奈良・京都の少し高い位置から半眼で見下ろす仏像と違って、仏像がシンプルというか、存在感が少なく感じる…光背も無いし、三尊などにならず単体でいるケースが多い。

恐らく仏像よりも徳川の威光の方が上という、ある意味日光は徳川のテーマパークなんだと思った。

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あと、中禅寺も同じだったけど、堂内に入ると日光独特のシステムがあって、次々入ってる参拝客を一定の人数に仕切って順番にお坊さんが案内してくれる。

最初は親切で丁寧だなと思っていたんだけど、最後にお守りなどの即売会になる…ドンドン人が流れている状況ならスルーしやすいが、少人数のグループに分けられているので断り辛い空気になる。

俺は危険を察知したかのような素早い急ぎ足で出口に逃げ出す白人旅行客の後を付いて即売会から逃れた。

即売会で販売されていたのは主にお守りで、十二神将が干支に当てはめられているのは時々見かけるけど、日光はそれの仏像版になっていて、例えば子年が千手観音とかで、それぞれの仏像のお守りがあるのが特徴。



猛烈な日差しの真夏日だったので、暑い中を延々歩き回っているうちに、何処もギンギラギンなのでどれがお寺で、どれが神社かも判らなくなってきて…飽和状態で全部同じに見えて「さっきここに来なかったか?」とデジャヴ的な感覚になった。

普通のお寺に行く程度の甘い考えだと厳しいと思う…体感的には、距離的にもアップダウン的にも、二月堂も含めた東大寺と春日大社を続けて廻る感じで、長距離を歩くのと階段が多い。

世界遺産だからなのかコンビニが無いので、ハイキングか山歩きに行くつもりでリュックにスポーツドリンクを入れていくと良いと思う。

俺がドリンク系自販機を見たのは、輪王寺入り口手前と、東照宮の入り口手前に土産物屋横の2カ所だけだで、とにかく少ないので見つけたら即買いで、ゴミ箱が無いからその場で一気飲みだと思う…俺はポカリの500を一気に飲み干した。


平日にも関わらず凄く混んでいた…駐車場に行くまで渋滞で動かなかった。

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境内全体が老人ホーム状態で、途切れることなく常に大声で喚きまくる婆さん達が群れを成していて、婆さんの咆哮の反響が日光山全体を包み込んでいる感じだった。

見た目には爺さんも半分はいるんだけど、爺さんの声は全く聞えずアマゾンの鳴きザルの様な元気一杯の婆さんばかりが目立った…日本の婆さんパワーにかかれば、中国人観光客も何処にいるか判らない位に霞んでいた。

日光山は体力勝負なのだ。