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奈良 西大寺展 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

東京日本橋・三井記念美術館[ビル]


先月の見仏ツアーで西大寺に立ち寄る予定を三十三間堂に変更したのは、鞍馬寺で仁王像を見たのもあったが、東京で西大寺展を見に行く予定だったから。

また、興福寺の北円堂で晩年の運慶作品を見て、浄瑠璃寺に行く予定を急遽円成寺に変更したのも、日本の秘仏5選に入る浄瑠璃寺の吉祥天立像が「西大寺展」に短い期間だけ来る事を知っていたから。

見仏で有名なみうらじゅんさん一押しの吉祥天立像が東京に来る!

浄瑠璃寺でも年に3度しか見れない秘仏を、東京で至近距離から完璧な照明環境で見れる…このチャンスを逃すわけにはいかない!

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という事で、三井記念美術館は10時会館なので、夜勤明けの職場でコーヒーを飲みながら新聞を読んだりして時間を潰す。

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秋葉原からノンビリ歩いて神田に向かう。

アキバから神田は山手線の高架沿いに歩くと超近い。

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東京メトロ銀座線の神田駅に入る…駅構内がボロいのに驚く。

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レトロな銀座線で1駅、三越前で降りる。

地上に出ると、超豪華な雰囲気。

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右端に宝くじ当選祈願の神社「福徳神社」の鳥居が見える。

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会場は本当にここなの?と不安になるが、合っていた!

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三井記念美術館1階エントランスに行くと、既に列が出来ていた。

物販が並んでいて、みうらじゅんさんの吉祥天のTシャツなどの物販が並んでいた。

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10人ずつ、凄く立派なエレベーターで7階へ。

チケットを購入して、いよいよ展示場に入へ。

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…西大寺は、奈良に住んでいたときは近鉄橿原線から奈良線へ乗り換える駅の「駅名」というイメージが強く、今でも京都から奈良に向かうとき近鉄電車に乗れば大阪や奈良公園などに乗り換える駅は西大寺。

お寺としての西大寺は巨大な茶碗の大茶盛式が行なわれる事位しか知らなかった。

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少しだけ調べてみると…奈良には奈良時代に朝廷の保護を受けた7つの大寺があり、興福寺、東大寺、西大寺、薬師寺、元興寺、大安寺、法隆寺を「南都七大寺」と呼ぶ。

奈良時代には、間に平城宮を挟んで東大寺と並ぶ壮大な伽藍の西大寺だったが、平安時代に入って衰退し、鎌倉時代に叡尊上人によって復興された。

今回の西大寺展は叡尊一門の名宝も各地から集められていた。

渡海文殊も西大寺から、文殊菩薩坐像、善財童子立像、最勝老人立像が来ていた…特に文殊菩薩坐像はチケットやフライヤーの表紙になっており、文殊院の快慶作品にひけを取らない見事なものだった。

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元興寺からは聖徳太子立像。

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横浜の称名寺の釈迦如来立像は、木目が綺麗でどことなく斑鳩の法輪寺の仏像を連想した。

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鎌倉の極楽寺からは説法釈迦像。

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両手の転法輪印が独特。

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奈良は高円山の白毫寺からは太山王坐像。

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俺も地獄行きの裁判を受ける時に会うことになるんだろうけど…意外に大きくて迫力があった!

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そしていよいよ京都・浄瑠璃寺の秘仏、吉祥天立像…。

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…先月行なった見仏ツアーの一番最初に、興福寺の北円堂に飛び込んで晩年の運慶作の弥勒如来像を見た時同様「写真写りが悪い」と思った。

遠方に住んでいてナカナカ現地で見仏出来ない場合、写真で見るしか無いんだけど、それによってすり込まれるイメージは厄介で先入観に繋がってしまう。

ただ、何だろうが写真が悪いというのではない…例えば法隆寺の金堂の釈迦三尊などは逆に写真でないと、堂内が暗くて遠いので見えない。

…ガラスを経た先にライトで照らされた吉祥天立像は、普段は秘仏として厨子の中にしまわれているだけあって保存状態が凄く良く、変な例えだけど写真より10才は若く見えた。

しかし浄瑠璃寺での公開は、今は年に3度だけど以前は1度だけだったので、みうらさんは良く知っているなと感心した。


大満足で西大寺展を見終えた!

三井記念美術館に行くのは初めてで、もっと小規模かなと思ったけど、この位が丁度良い気がした…国博だと多すぎて最後の方は疲れて集中力が続かない。

客層も平日の朝という事もあって、美術館慣れした人が多い印象だった。

物販コーナーで目録をゲット。

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愛染明王のコットンバッグも購入。

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改めて西大寺に興味が湧いたのだ。