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おいてけ堀 [不思議]

錦糸堀公園[たらーっ(汗)]


最近はすっかり旅仲間の親友Kちゃんとのアレコレな打ち合わせで錦糸町に行った。

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待ち合わせ時間より早めに出かけて、江戸の妖怪「おいてけ堀」に会いに行った。

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おいてけぼりは、置き去りを意味する「置いてけぼり」の語源で「置行堀」と書く。

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墨田区に伝わる伝説「本所七不思議」によれば…

昔々、柳島出村町(太平1丁目)という所に権兵衛という無類な釣り好きが住んでおりました。仕事を怠けては毎日のように隅田川に行って釣りを楽しみ、奥さんに怒られてばかり。どんなに言われても右から左へ言葉を筒抜かし、もっともっと沢山大量に釣りたい権兵衛はふと、錦糸堀(現・錦糸堀公園)の事を思い出しました。錦糸堀は魚が大量に釣れるといわれていましたが、しかしその一方でモノノケが出ると噂され、「末恐ろしいお堀だ」と釣りを楽しむ人たちからは恐れられていました。権兵衛はそんな事お構いなし。すぐさま支度しお堀に向かいました。
 竿を下ろした瞬間、噂通り釣れるは釣れるは「1匹、2匹」、「23匹、24匹」。権兵衛は笑いが止まりませんでした。背負った籠はすぐに一杯なり、意気揚々と帰路へと向かいました。非常に重いけれど心は弾み、明日もこのお堀での釣りの事ばかり考えていました。
 すると、何処とも無く「おいてけ~…、おいてけ~…」と、この世のものとは思えない声が聞こえ、権兵衛はモノノケの噂が頭を過ぎりました。「おいてけ~…、おいてけ~…」。焦った権兵衛は逃げました。「おいてけ~…、おいてけ~…」。どんどん籠が軽くなっている事に気付きません。「おいてけ~…、おいてけ~…」。
 家に着いた権兵衛は一部始終を奥さんに話しました。「働きもしないで、釣りばかりしているアンタを神さんが怒ったんじゃないかい」と、奥さんは錦糸堀に河童が出る事を知っていましたが、機転を利かせてこう言いました。権兵衛は空っぽになった籠をまじまじと見つめ、胸に手を当てました。次の日、無類な釣り好きの怠け者権兵衛の姿はありません、働き者の権兵衛と生まれ変わり、せっせと畑を耕していました。そして子どもにも恵まれ、権兵衛一家は幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。

…という物語が存在する。

置行堀の正体はカッパかタヌキという説があり、錦糸堀公園のおいてけ堀像はカッパ案を採用している。

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河童は日本を代表するUMAで、日本全国で目撃されている。

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背中に担いでいるナマズが可愛い。

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河童は南米ではチュパカブラと呼ばれている。

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俺は、おいてけ堀は今でも本所の何処かにいると思うのだ。