音を作るモノ [ベースの話題]
イコライザー
ブログ記事なので、こういうのを読むと俺は年中楽器の音の事に囚われていると思う人もいるかもしれないが、文章にするから物々しくなるだけなのは先に書いておく。
練習なんて滅多にやらないけど、楽器の自宅練習はDTM専用PCのモニターからiTunesで音源を鳴らしているのに合わせて適当に楽器を弾いているんだけど、登録している楽曲に去年1年程ベースで在籍していたときの課題曲があったので適当に弾いてみた。
弾いていると当時の事を色々思い出したと同時に、当時の俺のベースサウンドもナントナクだけど思い出し、今とは随分違うと思い、改めてベースサウンドとは何だ?と考えた。
ベースギターの音を作るモノには色々ある。
ベースをアンプに直で差し込む場合、ベースの音作りはアンプヘッドが担当する…ベースやトレブルなどのつまみを回して作っていく。
それでベストの音が作れればシンプルで判りやすいけど、その音を求める場合常にアンプを持ち歩かなければならない。
俺の場合、足下のエフェクターボード内で理想的な音を完結させようとしている。
バンドで鳴らす場合、リハーサルスタジオにあるアンプでエフェクターボードの音が変わってしまうのが嫌で、小さな自前アンプヘッドも持ち歩いていて、最近は自前ヘッドも含めて音を作ろうとしている。
音作りには色々あって、お金をかけ出すとキリが無い世界だけど、機材が決まっているのに音に納得出来なければ、残りはベース本体という事になる。
ベースで音を作る部分は、まずはボディーの形状や材質、ネックだと思う…これはギターも同じ。
そしてピックアップやブリッジなどのパーツも大きく関係する。
エフェクターボードとアンプで音を作った状態のまま、違うベースに差し替えると全く別の音が出る…それだけベースによって音が変わる。
俺はライブなどでギターを取り替える場合、極力音に変化が起きないようにメインギターとスペアギターは同じパーツを使っている。
ただベースはそれぞれタイプが違うので同じパーツが使えない。
頻繁に違うベースに持ち変えるか?はさておき、大半の音作りシステムは据え置きのまま、ベースを差し替えても音を同じ方向にアジャストするためZOOMの MS-60Bイコライザーを使っている。
違うベースで音を比べると、音の違いの落差が大きい事に驚く。
以前はネットで理想的な音のサンプルを参考に音を作っていたが、実際バンドで合わせるとピンと来ない。
そこから、サンプルの傾向は据え置きに、自宅で数点実験サンプルをマルチエフェクターにメモリしたのをバンド演奏中に切り替えたりして、バンド演奏で混ぜて音を作っていった。
当たり前だけど、バンドによって音は違う…バンドの音はドラムの叩く音量で激変する。
バンドでの音決めの難しいところは、生音のドラムとアンプを使う楽器の音バランスに尽きる…パワフルなドラムがいても、それとバランスが取れる他パートが揃わないとドラムだけ浮いてしまう。
同じドラマーが叩いても、周囲の楽器陣が変わると、不思議なことにドラムの音自体が違って聞こえる…つまりバンドサウンドとは「全パートが混じってナンボ」の世界で、「こうすれば良くなる」というマニュアルは無い。
そういう場でベースの音を作るのが正解なんだと思うが、恐ろしく手間と時間が掛かる。
俺は俺の頭の中で鳴る理想のベースサウンドを追求するが、それが他メンバーの理想とはかぎらない。
それは俺がギターを弾いている時の欲しいベースサウンドと、自分がベースを弾くときに欲しいサウンドが別物なのと同じだと思う。
とりあえず、自分の欲しい音を出せるようにするのだ。
2017-03-30 23:27