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大きさによる感覚 [日々のあれこれ]

題材[あせあせ(飛び散る汗)]


曲を書く場合、テーマが重要だと思う。

どういう場面を構築していくか?の世界作りは明確過ぎるに越したことはない。

画像編集ソフトでぼやけた画像をシャープにしようとしても「シャープになったぼやけた画像」でしかないが、クッキリした画像をぼやけさせる事は容易い…これは作曲でも同じで、盲目で耳も聞こえないと頑張った自称作曲家も、ここだけはシッカリとゴーストライターに発注したようだ。

また、人はぶつかった対象の大きさによって感じ方が変わるようだ。

楽曲も身近な恋愛などをテーマにしたのと、大自然の雄大さをテーマにしたのでは感じ方が変わる。

仏像も巨大な仏像に対面すると、小さな仏像では起きない不思議な感覚に包まれる…だから大きい事にも意味があるんだと思う。

ヨーロッパの巨大な教会の天井に大きな絵が描かれているし、禅寺の天井にも巨大な竜の絵などが描かれているが、そういうのにも芸術とはまた別の意味があって、人間の本能みたいなのが働く事が計算されているのかも。

そういう意味では、テーマを巨大にすれば時代に流されない普遍的なモノになるのかもしれない。

紅白歌合戦の常連になって、国民的歌手になると歌う曲の内容も、新人歌手が恋人や恋愛などの、誰に出もある身近なモノテーマにしているのに対し、「大自然」や「喜び」などという漠然とした概念みたいな大きなモノを歌うようになってくる。

問題は歌う歌手の方で、新人の時はチャラチャラした歌を歌っていた奴が、モノモノしいイントロが流れて哲学的な歌を遠い目で歌い始める…要するに全然ツマラナクなるんだけど、これは歌手というタレントの器もあるので一概には言えない。

ただ、話を楽曲に絞り込めば、それはテーマ摘出のセンスの力量、つまり作曲テクニックより、テーマの選定が生死を分けるのかもしれない。

ただ、この問題は既に先駆者がやり尽くしている…俺なんかが最も大きいと思う「宇宙」もホルストが組曲「惑星」を書いているし、考え得るモノは全て誰かが既にやっている。

でも、どうせ曲を作るなら、俺も人の本能に訴えかけるようなデカいモノを対象に書いてみたい。

デカいモノって何だろうか?
 
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作曲はモチーフが命なのだ。