Ampeg SVT-AV [ベースの話題]
恐ろしくビンテージサウンド
リハーサルスタジオを以前使っていた所に戻すと、同じAMPEGでも使った事がないのがあったので紹介してみる。
再び東池袋に戻ってきたのでサンシャインを撮影してみた
型番は恐らくAmpeg SVT-AVとかだと思うが…よく判らない。
ただ、こいつはMargeLitchの初代ベーシストKyo氏が使っていたAMPEGに音が似ていた。
Kyo氏のAMPEGは1970年頃の「V-4B」というビンテージ・ヘッドで、ギブソンのLABという巨大キャビネットに2発マウントされている38㎝のスピーカーをJBLに交換したのを低音用で、グヤトーンの3段積みを高音用にして、計5段をセパレートで鳴らしていた…ライブで摩天楼アンプと呼んでいたそいつの前に行くと風吹いている程の爆音だった。
ただ、鬼のように重低音が出たが、音の輪郭がボワボワで当時俺たちが追求しようとしていた音では無かった。
今回俺が使ったAMPEGは、その時の事を何十年ぶりかに思い出させてくれた…具体的には象のオナラの様なボワボワした音が仕様で組み込まれている感じ。
ただ、最近の俺はAMPEG独特の混沌とした低音が好きで、以前なら不必要なボワボワはカットしていたんだけど、最近はどちらかといえば強調していて、俺もベース弾きになってきたと思っている。
他のアンプでも出そうと思って色々やってみたが、この混沌とした低音だけはAMPEGでないと出せないと思う。
現行販売機種のSVT-CLは少し違って、もう少しモダンというかクセが少なく、輪郭がハッキリしたサウンドなので弾きやすいが、今回のアンプヘッドは高音はフィルターでカットされているのか?と思うほど音が丸い。
この独特の特性のアンプを攻略する方法は、最近判ってきているんだが…苦労して攻略出来たとしても毎回そのスタジオに入るとは限らない。
これはベース独特の現象かもしれない…ギターだと、どのスタジオにも定番のMarshalの2000やRolandのJCがあるから、極端な事を言えばJCさえ使いこなせればリハ~ライブまで大崩は無い。
ベースはスタジオによってメーカーも変わるし、ギターのJC程定番のアンプが無い。
この問題は、たかがアンプだけど、結構デカい問題なのだ。
2016-11-12 23:29