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広島 - 阪神 16.07/22~24 [阪神タイガース]

1勝2敗[野球]


巨人に3タテを喰らった後に、絶好調で首位独走中の広島との対戦となった。

初戦は藤浪で4-2で負け、2戦目は岩崎が7失点で打線は沈黙という、今の両チームの状態がそのまま出た、一方的な試合になった。

そして遂に、キャプテンマークを胸に付けてフルイニング出場を続けていた鳥谷がスタメンから外れた。

俺は、守備に精彩を欠いてはいたものの、鳥谷を外す事に重要な意味は感じなかった…鳥谷だけが悪いのでは無く、監督を始め全員が悪かった。

ただ、広島の選手達はヒットを打ったりすると全員が弾けるような笑顔なのに対し、鳥谷はヒットで出塁しても暗い表情だったのが気になった。

今の阪神はムードを作るベテランが居ない…西岡も怪我で離脱した。
 
 
ただ、今回の鳥谷のスタメン外しの件は、マスコミが鳥谷を今の最下位転落の原因だと責め立てたのを、金本監督が庇った様に見えた。

この「鳥谷外し」は今の成績が続けば避けられない事で、問題は実行する時期だと思っていた…どちらかといえば、鳥谷の問題より外す事で起きる効果の方が何倍も重要だったと思う。

今の不振の責任を鳥谷に背負わせてスタメンから外す…これ以上ハッキリした処罰は無いわけで、そこまでのダメージをチームが負うなら、その代償は…これはもう何が何でも試合に勝たなければ意味がない。

俺が阪神の監督なら、相手が強すぎる広島戦は捨てて、甲子園に戻った次のカードのヤクルト戦で鳥谷を外して全力で勝ちに行くが、金本監督はあえて広島戦を選んだ。

敵地で連勝ムードで乗りに乗っている9連敗中の広島相手に鳥谷外しを実行するとは、金本監督も度胸がある。

退路を断った阪神はエースのメッセンジャーが先発、大和が5年ぶりのショートを守り、野手も全員安打で今年一番の頑張りを見せたが…絶好調の広島は桁外れに強く簡単に勝たせてくれなかった。

広島は1回に先制し、続く2回に2点、3回に1点追加、阪神も2回に2点、3回にも1点追加して壮絶なシーソーゲームとなる。
 
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阪神打線も4回には追いつく広島を引き離そうと1点追加するが…その裏には2点取られて5-4で逆転されてしまう。

この広島の強さは本物で、主力選手が若いのであと5年ほどは続くと思う。

阪神はメッセンジャーを諦め、継投に切り替え島本~マテオ~藤川~ドリスが0封に抑えた。

死闘となったこの試合の圧巻は、4回裏に5-4で逆転された1点差の6回、2アウト満塁で原口がレフト前2点タイムリーの後、再び満塁になり代打で鳥谷が登場!

鳥谷、怒りのタイムリー内野安打で、そのまま守備につき歴代3位の連続試合出場は1702に伸ばしている。

手負いの阪神が死闘の末、窮鼠猫を噛むで、何とか一矢報いた!
 
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現在2位の巨人を10.0引き離して独走する広島にとっては、この試合は取るに足らないチッポケな1敗だったかもしれない。

しかし、今の若きタイガースにとって、キャプテンを外してまで戦って勝ち取った1勝の意味は単なる数字以上の意味があると思う。

阪神ファンは、この悔しさが強さに変わると信じている!


という事で、やっと後半戦初勝利なのだ。