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ネックの調整 [ベースの話題]

微妙な調節[あせあせ(飛び散る汗)]


以前、テレビで日本の職人さんとドイツのベアリング製造会社の人達の「丸い玉をどこまで真っ直ぐに転がせるか」対決を見た。

放送局が用意した球を転がす仕掛けに不具合が出て、日本側は球を作り直す事になって仕切り直しになった。

ドイツチームは精度の高い機器で、コーティングも拘って素晴らしい球を作った。

日本チームは若い兄弟2人のチームで、ガラスの球を手触りの勘で研磨する方法で真球を作った。

勝敗は日本チームの勝ちで、コンピュータで精密に作ったドイツの球を、手作業の日本人の職人の技が上回った。


で、楽器も突き詰めていけばそういう超微妙な所に行き当たる。

工場出荷時のままで出来る事には限界があって、そこから先は自分流にアレンジする世界となる。

俺も、ここまでメインベースのYAMAHA MB-3を、リサイクルショップで購入した時から最低限のリペア以外に手を付けなかった。

リサイクルショップで買って、自宅で数分弾いたところで音が出なくなって修理した…ジャックの部品がダメになっていて交換した。

ネックも「やや順反り」で5フレット~12フレット辺りの押さえが若干遠く感じていた。

ただ、ベース初心者なので、ある程度遠い方が弦を押さえる為の練習になると思って、わざと調整しないで弾いていた。

ネックの中程が曲がっているので、ブリッジで弦高を下げようとしても、ネックが反っているので弦を押さえた時に弦がフレットに当ってしまう。

だから、やや高めの弦高で弾いていたんだけど、そろそろ調整するか!と激重の腰を上げた。

というのも、これまでギターで使っていたトラスロッドを調整する6角レンチは使えないので工具を買わなきゃならなかったんだけど、どれが合うのかも判らないので面倒で放置していた。

俺のYAMAHA MB-3はボディー側からパイプレンチを差し込むタイプで、とりあえず勘で「FERNANDES」から発売されている8mmのパイプレンチを購入してみた。
 
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結果は正解で、レンチ先の長さも丁度良く、「半回転」ほど回してみた。
 
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すると、ネックがビシャッと真っ直ぐになった。

弦を押さえると、これまでの半分の力で押さえられて、別のベースか?と思うほど弾きやすくなった。

なんか漠然と膜が張った様なストレスが一気に無くなって…高級ベースって感じの弾きやすさに変貌した。
 
微妙な調整なんだけど、効果は絶大で…驚いたのだ。