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グレン・フライさん死去 [音楽]

Eagles[音楽]

 

イーグルスの創設メンバーでリーダーのグレン・フライさんがお亡くなりになった…ご冥福をお祈りします。

 

俺の実家は両親が音楽好きで、赤ん坊の頃から家では常に音楽が流れていた。

母親は、クラシックが好きで、ショパンのレコード盤が何枚も入っている全集を持っていて良く聴いていた。

父親はクラシックも好きだったけどアメリカの音楽が大好きで、テネシー州ナッシュビルのカントリー音楽を好んで聴いていた。

俺は物心つく前からそういうのを聴いて育った。

 

今でも実家にあるステレオはレコード盤にも対応していて、トラディショナル・カントリーと呼ばれたハンク・ウィリアムズの大全集から始まり、ジョニー・キャッシュや聖地ナッシュビル以外のトラディショナル・カントリーのマール・ハガード、バック・オウエンズなどのレコード盤も鳴らしていて、あとスラスラ名前が出てくるのはウィリー・ネルソン、ウェイロン・ジェニングス、グレン・キャンベルかな。

インスト系のブルーグラスとか、変わり種ではカントリーはスコットランドの民謡から派生している関係で白人専用って流れなんだけど、チャーリー・プライドという黒人シンガーのもあって、俺の父親は来日ライブを見に行っている。

今でも実家に戻るとウィリー・ネルソンのDVDなんかを一緒にみている。

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つまり、カントリーのマニアなんだけど、数々のカントリーミュージシャンの中でも、うちの父親はエルヴィスだった。

日本ではプレスリーはロックンロールの人ってイメージだけど、アメリカでは1つのジャンルに収められない国民的スターで、土台になっているのはカントリーとゴスペルなどの賛美歌。

俺の父親はバイクとエルヴィスとツーステップと女が人生で、未だに地元の婆さんと踊っている。

そんな父親のカントリー・コレクションには、ナッシュビルだけで無く、ウエスト・コースト・サウンドも含まれていてジャクソン・ブラウンやイーグルスなどがあったので、俺はイーグルスを初期の頃から知っていた。

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「ホテル・カリフォルニア」が流行った頃に組んでいたバンドのベースがウエスト・コーストが好きで、イーグルスのコピーはもちろん、ジョー・ウォルシュのソロアルバムの曲なんかを演ったりしていた。

俺の方はどちらかといえばイギリスのハードロックが好きだったけど、ディープ・パープルからリッチー・ブラックモアが抜けた後釜のトミー・ボーリンの超絶ギターを聴いて、その素晴らしさにヒックリ返ってしまって…掘り下げるとジョー・ウォルシュの在籍したジェイムス・ギャング出身だった。

だからその辺りは漠然と同じ括りなイメージで…俺の青春時代そのものって感じ。

因みに俺が大阪時代にやっていたバンド「DEARER」は、トミー・ボーリンが大活躍したディープ・パープルの名盤中の名盤「カム・テイスト・ザ・バンド」の4曲目から頂いている。

 

イーグルスは、カントリーミュージックがベースの素朴な音楽とは裏腹に、ドン・ヘンリーとグレン・フライの独裁バンドで、再結成後もドン・フェルダー突然解雇を不服として訴訟をバンド側に対して行うなど、ドロドロしたハナシも漏れ聞こえて、俺なんかにはLAの爽やかな曲と釣り合わなくて意外だった。

ただ、レジェンドなバンドには、常人には計り知れない悩みもついて回ったんだと思う。

俺はイーグルスと聞くと、バンドというよりは近所の仲間のK君達とギターを弾いて歌った事を思い出す…。

大和郡山の仲間の家の大きな部屋に集まって、酒も呑まずにハイテンションで一日中騒いでいた。

…あの頃が一番楽しくギターを演奏出来ていた気がするのだ。