WBC・WBA世界ウエルター級王座統一戦 フロイド・メイウェザー vs マルコス・マイダナ [ボクシング]
マイダナの大ファンの俺はこの試合をどれだけ待っていただろうか!
これまでメイウエザーやパッキャオは、その戦績は偉大なんだけど、勝てる相手としか戦わないか、強い相手とは無理な減量をさせるなどの有利な条件下でやってきた印象があるが、この試合を受けたメイウエザーは本物だ。
この試合は条件的には五分の「同じ土俵」での戦いで、マイダナの強烈な一発が当たれば、もしかすればもしかするんじゃないか?と思える戦いだと期待した。
メイウエザーは油断では無いんだろうけど、極上ではなく「それなり」に仕上げてきた感じ…その程度で事足りる相手だと踏んでいたと思う。
陣営には長らく別れて活動していた親父さんがセコンドに付いていた。
一方のマイダナは出来ることは反則だろうが何だろうが「全部出す」という戦法で、実際6ラウンドまではそれを実践した。
序盤はブンブン「打ち下ろしフック」を振り回すマイダナに、ロープに詰まる事が多いメイウエザーだったが、中盤辺りから単調なマイダナのパンチを見切り、ボディー中心に打って突進を止めてしまった。
マイダナは、くっついた時にアッパー系が打てたら、しかも前半は見せずに、動きが鈍った中盤に使っていれば面白かったかも。
とにかくメイウエザーに単調な攻めは、見切られてしまう。
試合会場では1Rからマイダナの大応援団が、サッカーの応援の様なメロディーを歌っての大声援で、押され気味だったメイウエザーファンも、中盤からメイのパンチが当たり出すと「USA!USA!」の大合唱で応戦した。
ただメイウエザーは右目の上をカットしたし、被弾して頬も腫れていた。
ラウンドが進む毎に、メイウエザーの巧さが目立ち始め、マイダナを応援していた俺も「上手いな~」と、自然に独り言が出てしまった。
スコアは114-114、117-111、116-112という2ー1でメイウエザーの判定勝ちだった。
引き分けはちょっとどうか?と思うが、6ポイントも差が付いた試合でもなかったと思う。
試合後お菓子を食べながらインタビューに答える態度が悪いマイダナ、打たれていないので綺麗な顔をしている
マイダナは、技巧ではメイには到底敵わないので「一発デカいのを当てる」しか勝つ方法は無いと思う。
そういう意味ではマイダナは善戦したと思うが、パンチを当てる正確性に欠けた。
マイダナは再戦を希望しているらしいが…結果は同じ様な気がするのだ。