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リハーサル・スタジオの構造 [バンド関係]

部屋を選ぶ事の重要性[あせあせ(飛び散る汗)]



まず、当ブログ読者さんから質問メールが来た。

要約すると、俺が池袋経由で新宿から京王線に乗り換えるときのボヤキを読んで、その方は西口の階段の上り下りルートを使っていて、俺のコメントに同意され、俺が使っている南口ルートを試そうとされて…迷ったあげく京王新線に持って行かれたらしい。

でも山手線から京王線への乗り換えは、断然南口が楽だと思う…意味不明な階段が無いから。

とりあえず、もう一度詳しく説明してみる。

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まず↑が山手線のホームからエスカレーターで上がって来たJR新宿駅南出口の改札手前の写真。

南口は台風や大雪などの時に、テレビ局が中継をするので地方の人もよくご存じの場所…アレって何で南口でやりたがるのかね?

案内表示をアップにしてみると…

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京王線の文字が書かれている。

案内表示の向こう側に見える外の景色は甲州街道で、左に行くと明治通りに出る。

案内の矢印の通りに、改札を出て右に歩く。

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改札を出て数メートル位の地点で、真っ先に出てくるのが↑の案内表示。

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アップにした画像…「京王線」という文字があるので、矢印の通り、真っ直ぐ歩く。

進むと再び同じ様な表示がある。

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看板をアップにすると…

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京王線と京王新線の文字がある…写真がブレているのは、通行人から肖像権の問題でインネンを吹きかけられるのを恐れて瞬間的に撮影しているから。

どうやら物見遊山の外国人旅行者達が、撮影した写真を「顔出し」のままネットに公開する馬鹿が後を絶たないので、街中が「撮影」に対して凄く神経質になっているらしい。

案内通りに進むと、幾らも進まないうちに新しい次の案内表示があって…

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アップにすると…

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京王線の文字が無くなっている!

俺は最初、その事すら気づかず直進していた…。

つまり…

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「1」には京王線の文字があるのに「2」では消えている!

で、京王線行く案内は…

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右端に誰にも気づかれまいと、コッソリ隠れている!

もっとデカデカと書いて欲しい!

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案内通りに小さな階段を下ります。

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階段の下にも「京王線」という案内がある。

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結構狭い通路になる…新宿の「JR」と「京王線」を結ぶ通路が、こんなに狭くて大丈夫なのか?と 不安になる。

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↑この奥左手に下りのエスカレーターがあります。

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何やらデパートの地下みたいなのが見えてくる。

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京王百貨店なのかも…良く判らないし、興味も無い。

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しかしこの狭さは、朝の通勤ラッシュ時はどういう状態になるんだろうか?

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この案内通りに左に曲がると…

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急に視界が開けて、京王線の駅に到着するです。

 

さて、今MargeLitchで使っているリハーサル・スタジオ(以下リハスタ)には、同料金で同じ様な部屋が2つある。
キーボードのチエちゃん加入時から使っているんだけど、最初のうちは同スタジオ内にある色んな部屋をバラバラに使っていたんだけど、ただでさえ新加入のメンバーと合わせるのに神経を使うのに、スタジオが変わると更にバランスが判らなくなると、ある時から使う部屋を固定した。

その時は、まだ漠然としたイメージで「固定する部屋」を選び、つい最近までその部屋を使い続けていた。
そして、今回以前に何度か使った部屋を予約の問題で使ってみたら…凄く良かった。

同じ料金で、広さや機材も殆ど同じなので何でこんなに使いやすいの?と、思ったら俺の立ち位置の真上の天井の構造が違った。

以前使っていた部屋は、何故か俺の立ち位置の所だけ10センチ程低い段差が付いていて、どうやらそいつが音を回す原因になっていた様だ。

ただ、以前使った時は、そこまでの違いが判らなかった。

音が回って混沌としていたときは、とにかく好みの音質とか抜きに音をヌケさせようと自分のギターも低域は殆どカットし、ベースのシゲちゃんにも低音を削れるだけ削って欲しいと注文を出していた。

それでも混沌が治まらないので、既に音量レベルは下げられない限界を超えていたので、キャビネット用のスタンドを持ち込んで耳元で鳴らしたり、色々試し、最後はエフェクターも「ボワボワ傾向」のPODソラマメから、やや硬質なBOSSのミニマルチに変えた…とにかく色々模索した。

部屋の混沌に慣れたというのもあるが、BOSSのME-25を使う頃からキャビネットスタンドは無くても何とかなる状況になって…今回部屋を変えたらアラ不思議!全く音が回らない!

演奏しながら「あの部屋に鍛えられたんだな」と思った。


混沌を抑える方法は色々ある。
例えばライブハウスのステージで混沌となる原因の1つは、客席側のPAがステージに回り込んでいるのが多い。
立ち位置や、足下の機材を少し後ろにずらすと治まるし、リハの時点で回っていても、お客さんが入ると、お客さんの衣服に音が吸われるので自然に治まる事もある。

しかし、リハスタでの混沌は少し状況が違って、音量よりも音質を変えるのが賢い。
つまりリハスタで何をするのか?の優先順位で、音を抑えるというか、極端な例として音を出さなければ混沌は生じないが、バンドのメンバーに自分の音が聞こえないと「演奏が合っているのか?合って無いのか?」が判らず、練習にならない、つまり「合っているか?を確認する為」にお金を出してリハスタを使う。

音質を変えるのが手っ取り早く、端的な例としては「ローカット」の「ハイやや持ち上げ」が効果的だと思う。

ローカットは、昔はギターもキャビネットの鳴りで「ズンッ!」というローの音圧が気持ちよいという時代も存在したが、デジタルで録音し、ドラムのキックが貼り付け後処理になった頃から、レコーディング・スタジオのエンジニアもギターはローカット方向になっていて、「ズンッ」を要求すると嫌がる。
本音はどうなの?と聴くと「250以下は要らない」と言う人もいた…結局キックやベースと「吸いあい」になって混沌が発生するからだと思う。

そういうのを一通り経験している人は、自己防衛の為に自主的にローカットでリハ本来の目的に焦点を合わせる。
経験の浅い人程、リハでも自分の好みの音を追求して自分の首を絞めてしまう。

纏めると、混沌リハはリハにならないのだ。